留学生にとっての「ホーム」

留学生にとっての「ホーム」

年末まで残り約1か月となりましたが、今年の流行としてまだ記憶に新しいのはラグビーワールドカップ。日本チームの活躍は目覚ましく、イギリス人からも「ホームでの気合は全く違うね」とよく言われました。

 

この「ホーム」感というのは一体なんなのでしょうか。スポーツの試合で「ホーム」だと勝ちやすい理由としては、選手の体がその気候に順応していたり、慣れ親しんだグラウンドでプレーができることにあると思いますが、一番の理由は自分をサポートしてくれる人や観客が多いことだと思います。試合中の声援や視線、時にプレッシャーは、選手のやる気と底力を出してくれる気がします。

 

留学生は留学直後、まずイギリスで完全な「アウェイ」感を体験します。初めての場所、知り合いゼロ、友達ゼロ、おまけにほとんどの場合英語もゼロに近く、最初は日本の「ホーム」が恋しくてしかたありません。ただし2年、3年と時が経つにつれ、留学生の「アウェイ」感が徐々に薄れていきます。勉強、スポーツ、音楽、そして毎日の生活は、気づけばたくさんの先生方にサポートされ、友達と励ましあい、ガーディアン宅は一息つける場所に変わり、アウェイだと思っていた場所が、まさに「ホーム」になる瞬間です。

 

先日行われた渡邊オフィスの東京セミナーで留学体験者の一人として登壇してくれた元留学生が書いたブログにこんな一文を見つけました:「あるひとつの場所に確固たる愛郷心をもち、強い人間関係を築くことだけでなく、むしろ、いろんな場所に想い想いのかたちで自分のホームや居場所を見出していくことがいまの時代にフィットする考え方なのではないか。つまり、自分のホーム、というのもひとつだけでなく、複数存在してもいいのだろう。」

世界にいくつも「我が家」をつくることができるーこれは留学か可能にさせる魅力の一つといっても過言ではありません。

 

鐵屋