「見習い」

「見習い」

学生時代の友人が落語家をやっていて、つい先日めでたく前座から二ツ目に昇進しました。入門するとまずは一番下の前座という立場からスタートし、二ツ目はその一つ上の立場でようやく本物の落語家としてのスタートラインだそうです。この前座は見習いとも呼ばれていて、文字通り師匠や兄弟子のやる事を見ながら技術や作法などを身につけていきます。

 

学ぶこと=見て覚える、というのは英語でも同じようで「やり方を教えて下さい」という文を英語にすると「please show me how」で「please teach me」とはあまり言いません。場所を教えてもらいたい時は「show me the way」と言い、間違いを指摘してもらうのは「show me what was wrong」です。

 

どなたでもお仕事やスポーツなどで先輩のやり方を見て学ぶ事があったと思います。特に留学生は24時間学校で生活するので、入学当初はとにかく周りをよく見て同級生の真似をする事から始めたという話をよく聞きます。まさに見習いですね。このやり方を見てそれを真似るという事が大切で、「学ぶ」の語源は「まねぶ=真似る」と言われています。面白い事に英語の「Learn」も「たどる」という古語が元になっているという説があるそうです。何かを身に着ける道のりは万国共通のようですね。

 

長須