アンティーク

アンティーク

9月19日まで、日本橋三越で「英国展」が開催されていました。
「イギリス」と言われると、どうしても気になってしまい、最終日にのぞいて参りました。行ってみてびっくり。人人人。聞けば毎年恒例のイベントでいつも超満員とのことです。
それもそのはず。紅茶、チーズ、クッキー、ビールからフィッシュ&チップス、、、イギリスにいるよりイギリスを感じた気がするほど、全てがギュッと集められていました。

そんなイベントの中、半分以上の面積を占めていたのはアンティークの家具や小物たち。(諸説ありますが、基本的にアンティークは作られてから100年以上経過したものを指します。)元々個人的にはアンティーク=中古=安いけど綺麗ではないというイメージがありました。しかし、イギリスに住んでみて分かったことは、アンティークはとても身近で、美しく高価なものだということです。イギリスでも「なんでも鑑定団」のようなアンティーク目利き番組も人気ですし、近所の公民館のようなところで、2〜3ヶ月に1回はアンティークフェアが行われていました。さらに大きなアンティークフェアになると、臨時の電車やバスが出るなど、まるでお祭りのよう。売っているものは、数百ポンド以上するお宝から、30ペンスの小物まで様々です。全ての商品に共通していることは、値段にかかわらず、どれも愛着を持って扱って来たことが感じられること。各商品とその持ち主に歴史があることが店主の話からよく理解できます。

この精神は、ボーディングスクールでも見つけることが出来ます。例えば、授業で使う教科書。イギリスでは、買うのではなく学校から借ります。1年経てば自分は必要なくなる教科書も後輩が翌年必要になります。そうやって、生徒それぞれが丁寧に教科書を扱い、脈々と後輩に受け継がれていきます。制服も同様、セカンドハンドはとてもポピュラーです。
モノを大切に長く扱う、手入れをするとはこういうことか、と改めて気付くきっかけになりました。

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※ロンドンでのアンティークフェアの様子。

後藤