イギリス由来のスポーツ

イギリス由来のスポーツ

先週のラグビー人気の話題に続き、イギリスにおけるスポーツの近代史を取り上げてみます。一般的な話ですが、イギリス由来のスポーツというと紳士的で優雅なイメージを持たれる方が多いと思います。どこまでがスポーツかを判断するのは皆さんにおまかせしますが、例えば、ラグビー、クリケット、ホッケー、スカッシュ、競馬、射撃(ハンティング/シューティングを含む)、ゴルフ(正確にはスコットランドが発祥)、F1、レガッタ、ヨット、水球、ビリヤード、ボクシング、などが挙げられます。これらのスポーツには独特のスポーツウェアが存在し、ドレスコードを重んじる文化が発達したことも理由の一つなのでしょうか。サッカーもイギリスが発祥地ですが、今となってはフーリガンの印象が強く、ノーブルな印象は薄いかもしれませんね。

各スポーツがどういう形で誰によってプレーされ始められたかは様々ですが、どのスポーツも考案されたての頃は定まったルールがなく、国内で普及していく中で其々のコミュニティが独自のルールでプレイしていたようです。それが、産業革命が落ち着き始め、大英帝国の拡大が著しかった19世紀半ばに大きく変化します。レジャーを楽しむ余裕ができた国民は、スポーツを娯楽として解釈するようになり、競技者も観戦者も楽しめるルール編成の役割を担うことで、競技人口を増やし、国民の生活を充実させました。これらのスポーツは、イギリス連邦およびその他諸国に進出していたイギリス人によって世界に普及し(例:クリケット)、また彼らが各国のスポーツをイギリスに持ち帰りルールを確立した上で世界に普及させたのです(例:ポロ)。スポーツの進化過程を知ると観戦する身として、より一層楽しめるのではないでしょうか!

パブリックスクールがサッカーの普及に大きく携わった歴史については、また今後のブログでお話したいと思います。

 

矢部