イギリス貴族は近くにいる

イギリス貴族は近くにいる

少し流行に乗り遅れた話題ですが、イギリスのテレビドラマ、「ダウントンアビー」をご覧になっているでしょうか?ヨークシャーが舞台のドラマ、セリフの中に聞き馴染みのある地名が頻繁に飛び出します。日本にいたら到底知りえないローカルな名前ですが、ボーディング・スクールを扱っていると、自ずと地名に強くなります。Thirsk、Aysgarth、など、読み方に自信がない地名も俳優のクリアな発音で学べたりして楽しいものです。

閑話休題。このドラマはイギリスの名門伯爵家の稀有な運命を題材にしたドラマですが、イギリスには今でも貴族というものが存在します。ボーディング・スクールには今でこそ珍しくなりましたが、生徒の在校生名簿を出す学校があり、眺めていると、ときどき王族の子女や‘Lady ●●’なんてタイトルを持つ生徒がいたりします。渡邊オフィスの留学生と話していると、中にはそんな存在と机を並べる生徒がいることも。「下級生に●●王女がいる。体育の時間もいつもSPが運動場の隅に張ってる」、なんて小ネタも聞くものです。かと思えば、仲良しの同級生に招待されてみたらそこはスコットランドのお城だった!と娘の話に興奮したお母様から電話をいただくときもあります。お友だちが「あなたのお家はどのくらい大きいの?」と尋ねられた娘が答えに詰まったと聞き、『うちの病院の病室数を言っておきなさい!』とアドバイスしておきました。ほっほっほ。」と、これもスゴイ話ではあります。(笑) 貴族の称号を持つガーディアンさんらがいたこともあります。ある時訪ねたのはお城を手放されて‘一般’の邸宅にお住まいのご夫妻でしたが、敷地が公園のような壮大なお屋敷でした。ただ、彼らに奢った振る舞いはかけらもなく、ひたすら「もてなし上手」で穏やかな人柄に感じ入ったものでした。

渡邊オフィスの留学生たちの中にも、お友だちにの中にはこのドラマのような暮らしをする先祖を持つ、LadyやLordがいるのに、それに気づかずに交流している生徒がいるのかもしれませんね。

 

山岸