クリスマスの伝統菓子

クリスマスの伝統菓子

今年も残すところあと数週間。ほとんどの学校が今週で学期末を迎えます。そしてどの学校でも冬学期の最後には必ずクリスマスのイベントがあり、コンサート、劇、ディナー、パーティー等様々なシーンで必ず出てくるのがイギリスの伝統菓子、ミンスパイです。

ミンスパイは16世紀頃に出来たと言われ、当時はそれをクリスマスのパーティーに出せる事が富の象徴だったそうです。ミンスパイには「ミンスミート(Mincemeat)」という独特な具材が入っており、主にレーズン、アプリコット、ドライチェリー、シトラス系ドライフルーツ、様々なナッツとスパイスで作られています(いわゆるフルーツの「ひき肉」です!)。特にスパイスは重要で、キリストの誕生に3人の博士が献上したシナモン、クローブ、ナツメグは欠かせません。

好き嫌いは分かれますが、お正月のおせちのように、ミンスパイはいつもボーディングスクールでのクリスマスを思い出させてくれます。ただし難点がひとつ。イギリス人はこのミンスミートをクリスマスに食べるデザートにすべて入れる傾向があるため、ミンスパイの後に食べるクリスマスプディング、そしてその後に食べるクリスマスケーキもすべて同じ味がします。「○○づくし」のように「ミンスミートづくし」と言えば多少聞こえは豪勢ですが、思い出と共に胃のあたりが少し重く感じるのは気のせいでしょうか。。。

鐵屋