ねないこだれだ

ねないこだれだ

「とけいがなります ボン ボン ボン・・・」ではじまる、おそらく誰もが子供のころ一度はみたことのある絵本、ねないこだれだ(作 せなけいこ)。対象年齢は1~2歳の絵本なのですが、ここで注目したいのはその寝る時間。絵本の時計は夜9時をさしています。

厚生労働省の調べによると、2001年の時点で日本の4歳児の最も多い就寝時刻はなんと9時台(50.1%)、次いで10時台(21.9%)だったそうで、9時前に就寝する子供は5人に一人しかいなかったということです。なんと80%の日本人の子供がおばけに連れていかれそうになった経験があるということになります。衝撃です。

対してイギリスの子供の平均就寝時間は夜8時前が多く、4、5歳までは6時、7時台は当たり前です。イギリスはなんと世界の中でも子供の総睡眠時間が最も多い国の一つとなり、その時間は13時間を超えるそうです。そして日本はその真逆の睡眠時間が最も低い国の一つだとか。

留学前の留学生が驚くことのひとつにボーディングスクールでの就寝時間があります。「えー!そんなに早く寝るの?」。プレップスクール(8~13歳)でも就寝時間は8~9時台。ただし、留学後にそんなに早く寝たくないと文句を言う留学生は一人もいません。広大な学校の敷地内を走り回り、慣れない英語で頭をフル活動させ、友達とおしゃべりをしまくった後は長い睡眠しか必要ありません。

そういえばピーターパンがロンドンのビッグベンをウェンディたちと飛び立つ時間もちょうど夜の8時でした。ウェンディはちなみに12歳の設定。日本の子供たちがネバーランドに行くためにはまずは就寝時間を2時間程早める必要がありそうです。

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