一番タフなヤツ

一番タフなヤツ

渡邊オフィスのスタッフルームにはダブルベッドほどもある巨大で頑丈なテーブルがでーんと鎮座しています。このオフィスに越してきた時、CIを担当していただいているデザイン事務所さんがプレゼントしてくださったものですが、普段はスタッフのデスク、送付物の封入のための作業台、昼休みの食事台、とマルチな活躍ぶり。でも一番その存在感を発揮しているのがスタッフのミーティングの場面です。

渡邊オフィスでは、毎朝ロンドン本部や会員、その他の方々等から入ってきた連絡を全員で目を通し、前日の留学生、ご父母らとのやり取りからスタッフが感じたことや得た情報などを発表しつつ、その日の仕事の分担や処理の方法などを打ち合わせます。もちろん、一筋縄ではいかない問題が議題になることもしょっちゅう。「親御さんへ報告しようか、そうではなく本人とまず話をしてみようか」「学校の意見には合点がいかない。本人の為を考えれば、ここはもうひと押ししよう」などなど・・・.。個人情報を守る関係で具体的に案件を紹介することはできませんが、こんな感じで会話が進んでいきます。さらに今年は渡邊オフィス創業30周年で、いつもより多くのイベント企画を抱えています。その関係でスタッフ全員での打合わせも最近は頻繁です。イベント企画においては「全員がアイデアを出す」のが基本。企画段階でのミーティングは丁々発止の激論を交わすこともあり、それなりに楽しいものですが、自分が出した企画への思わぬツッコミを受け冷や汗をかくことも。批評はストレート、妙案には拍手、とわかり易いのが私たちの特徴です。すごいスピードでアイデアが展開していくこともあれば、ネタ切れでいつのまにか4人が腕組みで唸るポーズに、ということもあります。掘り下げが弱い時に渡邊が檄を飛ばすこともあれば、私が前後の脈絡なく突拍子もないことを言い出したり、長谷がフォローするかのように淡々と手順よく説明を加えたり、その合間に鳴る電話を吉岡が明るい声で取りながら残り3人に向かって「声のボリューム下げて~」と手を使ってジェスチャーをしたり。急に声を細めて吉岡が淹れてくれたほうじ茶を啜ってはまたかすれ声で討議を続ける・・渡邊オフィスの典型的な朝の光景です。そんな時、このテーブルは何度となく平手打ちをくらったり、指先でコツコツと叩かれたり、ファイルを叩きつけられたり・・・ しかしその頑丈な作りのお蔭でびくともせず、常にクールに佇んでいます。(笑)

さて、スタッフ全員のお気に入りのテーブル君も、今月1日からは新しいメンバーを迎えて毎朝5人に囲まれています。新メンバーは現在研修中。いずれブログデビューに誘い込もうと密かに企んでいる今日この頃です。

山岸いつみ