何か面白いことやった?

何か面白いことやった?

渡邊オフィスでは現在100名近くの子供達のお世話をしており、従って生徒達の数に近い数の学校と常時連絡を取っています。メール通信が安易になってから、学校から親に送られてくる書類の数は学校発のものだけでなく、各寮長、各科目の先生などから発したものもあるため半端なく多く、渡邊オフィスが一日に受け取る書類の数は何百通にもなります。その上、親用のポータルサイトを設けている学校も多くなりましたので、情報には不自由しない代わりに親が目を通すものが圧倒的に増えました。画像も一緒に送られてきますので、遠く離れている留学生の親でも子供達がどんな生活を送っているのか、そしてその成長過程を垣間見ることが出来ます。特に授業以外の学校活動においては日本では馴染みのないものも多く、学校の様々な工夫が感じられます。

 

先日その中に大変ユニークな学校の活動を報じたものを見つけました。プレップスクールの最高学年はYear 8 ―9月にはシニアスクールへ進学します。進学のための入試は6月初旬に終わり進学先が決まります。でも学校の学期末は7月初旬。この空いた時間にある学校は、「生徒が先生になって教える」というプログラムを実施しました。イギリスのこの手のプログラムは生徒主体でほとんど先生は介入しません。まず生徒達は教える学科を厳選し、次は内容について検討。子供達はこの「逆転」プログラムに面白がりながらも真剣にチャレンジします。 プレゼンはもちろん、シミュレーションにも力を入れ、本番に臨みます。ある子は日頃尊敬している先生を模倣してみたり、ある子は自分のオリジナリティを活かしたり。結果を判断するのは、授業を受ける下級生達です。いかに興味をもってもらう授業にするか・・上級生のプライドにかけて頑張るわけです!たぶん日頃の先生のご苦労も解ったことでしょう。教わることより、教えることで学ぶものは多いと思います。

 

イギリスの学校教育は勉強だけでなく、子供達をあらゆる面で伸ばすべく、自由に考え、その考えを構築する機会を多く与えます。多感な時期に必要な刺激を与える。それは長時間机に座って勉強することだけではありません。何でも「やってみる」ことの楽しさを同時に体感することが子供達をイギリスの学校に惹きつける一因だと思います。さあ次の学期には何が待っているかな? ワクワクしながら9月を迎えましょう!