制服のルール

制服のルール

先日夫の実家を訪ねた時、彼の母校に通う学生さん達を駅でチラホラ見かけました。彼らの制服や髪型を見て夫は「だいぶ校則がゆるくなった」と言っていました。十数年前の在学当時は服装に厳しい事で有名な学校だったようで、そのルールを守っているかをチェックするため定期的に朝の校門で”検査”があったようです。そこで不合格ならまた翌朝検査があり、一週間”不合格”が続くと担任との連帯責任と見なされ校庭の草むしりという罰が待っていたそうです。

ちょうど時期を同じくして渡邊オフィスの在校生もいるイギリスのボーディングスクールからニュースレター(学期末のお便り)が届き、制服についてのルール見直しの連絡が載っていました。この学校ではPrefects(模範生)が舵を取り、生徒たち自身で見直しを行うようです。その結果改定されたのは、上級生女子に限ってはスカートのみでなく、希望すればズボンを履いても良いという点のみ。残りのルールは据え置き、「現状で充分スマートだから」「スクールカラーに誇りを持つべきだから」と生徒達から出た理由もいくつか添えられていました。(スクールカラーについて詳しくはこちらの記事をご覧ください)

これはほんの一校の例ですが、イギリスの学校では早いうちから場に相応しい服装を教わり、自分で考える機会が与えられます。そして中高生最後の2年間の6th Formでは多くの学校で制服ではなくて私服着用となります。もちろん何を着ても良いという訳ではなく基本はスーツで、ある程度のドレスコードは定められてます。低学年のうちからか適切な服装を自分で判断できるよう教えられてきているので、6th Formは社会に出る前に自分の常識を試す場でもあると言えるのですね。

 

長須