心の中で避暑

心の中で避暑

8月もそろそろ後半、夏休みも終盤ですね。学生のみなさんは、宿題は進んでいますか?

しかし温暖化の影響でしょうか、楽しい夏休みのはずがお天気は味方をしてくれませんね。冷夏になるという当初の予報に反して関東では昼間の外出を躊躇するような猛暑、真夏日続き。一方で西日本の方では台風の影響でお盆に帰省する方がたくさん足止めをされたり、特に四国では大雨の被害が大きかったようですね。私も高知県に親戚がいますが、連絡が取れるまで数日ヒヤヒヤしていました。毎年このような強烈な夏が続くのかと思うと困りものです。もう少し快適に過ごしたいですよね。

ご存知の方も多いと思いますが、イギリスは日本に比べて夏が断然涼しく、湿気も少ないのでとても過ごしやすいです。羨ましいですが、だからこそ日本にいる私たちよりも人々は暑さに弱いようです。私がイギリスの学校に通っていた頃、ある夏の試験で平均点があまりにも低かった事がありましたが。数日後、それは試験日が猛暑日だったからだという結論になり全員再試験を認められて驚いたことがあります。確か気温は25℃程度でしたが、実際にめまいで保健室に行った生徒もいましたので、あながち間違ってはいなかったのかもしれません。このように暑さに慣れていない事に加えて、例えば数十年前までは建物や車にはクーラーが付いてないことが多かったようで、設備面でも暑い夏を想定されていないのをイギリスでは感じました。

もし今後温暖化が進めば、イギリスのように快適な夏を持つ地域の人々は日本人よりも大変かもしれませんね。また、今年の始めは大雨、洪水の被害もあったようで、異常気象の影響が及んでいるようです。個人的には「あーロンドンの夏は涼しかったな」と想像することを心の支えに夏を乗り切りたいと思っていますので、イギリスの素敵な夏はいつまでも変わらないでいてもらいたいです。

長須

イギリスの教育、ちょっとした豆知識などを毎週ブログで紹介