成績表比較

先日実家の両親が引っ越しをした際に、流行りの断捨離をしたと言っていましたが、その中で不要だけれどもどうしても捨てられないものが私に託されました。私の母子手帳や卒業文集、昔の成績表などがあり、ついつい懐かしくてじっくり見てしまいました。

日本での小学5年生の成績表が特に印象的で、コメントが書ききれず先生が新たに紙を貼って、元々の記入欄の倍は書いてくださっていました。よく見ていただいていたな、という感謝と、当時指摘されていた改善点がいまだに改善途中という情けなさが読みながら湧いてきました。

一般的に日本の学校では成績表1つに対して10~20行のコメントがあれば長い方なのではと思いますが、イギリスでは各科目の先生がそれぞれコメントを書くので、その何倍も長い数ページに及ぶ成績表が多いです。学期の途中にも成績表が出て、これらは簡単な中間レポートですが、学期末や大事な時期には詳細に書かれたフル・レポートが出ます。渡邊オフィスの留学生たちの成績表を見ていると、このフル・レポートはかなり読み応えがあります。成績の上下だけでなく、授業態度、前回からどう変わったか、今後どうしたらより良いかのアドバイスを細かく書く先生は珍しくありません。私たちも各生徒さんの学習状況が非常に良く分かるのでありがたいです。

成績表には指摘もたくさんありますが、もちろん褒められている事もあり、ほとんど褒め言葉という事もたまにあります。そのような成績を取る生徒さんはもちろん素晴らしいのですが、褒めたたえる先生方のコメントも素晴らしく、そちらにも感心してしまいます。英語の方が褒めるための語彙が多いのかもしれませんが、いかに嬉しいコメントなのかを日本語で親御さんに伝えようと悩みを生む種でもあります。

この分量が各科目分。これはかなり読みやすいですが時に出くわす“達筆”を読み解くのも少し慣れが必要です。

 

長須