推薦図書リスト

推薦図書リスト

新しく出発した夏休みをイギリスで過ごす留学生を除いて、渡邊オフィスの留学生が無事に全員帰国しました。イギリス入国時・日本帰国時共に隔離が必要で留学生にとっては一筋縄ではいかない学期が続くことになりましたが、様々な制約がある中でも楽しく学校生活を送る生徒の姿をみているととても頼もしく思える今日この頃です。

さて・・・やっと子供たちの夏休みが始まりました。

子供の夏休みの定番の一つといえば、日本的には「宿題」ではないでしょうか。例えば、読書感想文。課題になる1冊の本を全員が読んで感想を書くというスタイルです。好みの本でなくても強制的に読むことになりますので、読む本のジャンルを広げる・感想文という課題を見越して本を読むという意味では良いかもしれませんが…義務的に本を読んでいるうちに読書が嫌いになったというような話も時折聞きますので、「宿題」で自主的に本を読む習慣が育つのか、、、というと少々疑問を感じます。

一方、イギリスの学校は長期休みは学校の勉強もお休み!という発想ですので、特に年度が替わる夏休みには宿題は出ず、家族や自分の時間を過ごすのが基本です。それゆえに、そもそも義務的な「宿題」は基本的には出ないのですが、自主的な学習のために教材が用意されることは多くあります。個人的に特にいつも興味深く見ているのは推薦図書リストです。流行のものから定番のものまで…どの学校もバラエティ豊かで次に読む本の参考にしています。

イギリスの“図書リスト”の多くは、多種多様な関心をもつ子供たちそれぞれに関心をもってもらえるような、幅広いジャンル、例えば文学的なもの・時事的なもの・科学的な物などなど…がラインナップされており、その中で自分の好きなものを読んでみよう、というスタイルです。リストの中の本を乱読しても、じっくり1冊読んでもよし、感想文も書く必要はありません。これならば1冊手に取ってみようかな…もう1冊…と読書が進み、習慣になるような気がします。本を読むことで、語彙も増え、表現も豊かになり、また新しい本に出合って、というサイクルが生まれそうですね。

渡邊オフィスは7/31(土)から8/9(月祝)まで夏季休業をいただきます。私もお休みの間にじっくりと本を読みたいと思います!

後藤