朝ドラから ~スコッチについて~

朝ドラから ~スコッチについて~

ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝氏をモデルとして人気を博している、現在放送中の「マッサン」。このドラマの中で、度々「ハイランドケルト」というウイスキーの名が出てきます。これは伝統的なスコッチウイスキーとして名高い「ハイランドパーク」をモデルにしていると言われています。政孝氏にとっての原点であるスコットランドのウイスキーですが、その銘柄が一体いくつあるのかご存知ですか?答えは、シングルモルトウイスキーだけでも100以上と言われています。またスコットランドは決して大きくない国ですが、その中を6つのエリアに分け、それぞれ風味の異なるウイスキーの産地であるとされています。

マッサンが言う、「ピート臭の強い」ウイスキーはアイラという、アイルランドに近い島で造られるものが多いようです。このうちの一つ、「ラフロイグ」というウイスキーは、口に含むとスモークタンを口に入れたかのようなスモーキーフレーバーが一瞬で広がります。一方でマッサンが鴨井商店で作った「山崎」。こちらは、ウイスキーとしては癖が強くなく、どちらかというとマイルド、フルーティーな部類に入ります。スコットランドで言うと、ローランド(南部)と言われるエリアで作られるものが、似たようなフレーバーです。

ローランド蒸留所の中には見学可能な場所もあり、日本人含め外国人客も訪れるちょっとマニアな観光地となっているようです。ウイスキーの製造工程、また蒸留過程にあるウイスキー原酒の味見などができます。中でもオーヘントッシャン蒸留所は、実はサントリーに買収されており、そのためわざわざ見学に行く日本人客もいるそうです!スコットランドの大学へ行くと多くの学生がウイスキー好きで卒業する!という話もありますが、今から約100年も前に、ただウイスキーに魅せられて単身スコットランドへ留学した日本人がいたことには驚かされます。「マッサン」のウイスキーブームに乗って、本場スコッチ蒸留所の見学をしてみるのも通な味わい方かもしれません。