答えはひとつじゃない

答えはひとつじゃない

先日、イギリスの駐在から帰ってきた友人と会った際、現地の小学校に通っていた子供の英語の問題集を見る機会がありました。文章の穴埋め問題で、3つの選択肢からその文章に合うものを選ぶというシンプルな課題でしたが、これがなかなか難しい!友人と子供そっちのけで5分程議論した結果、ようやくひとつを選び出しました。それを聞いた子供が一言、

「全部あってるんだよ。」

思わず二人で「あっ」の声。

選択問題なのだから答えは一つ、と当たり前のように決めつけてしまった自分に、未だに「日本的な」教育が根付いていることを改めて感じました。私は中学を卒業後にイギリスへ留学をしましたが、イギリスではどの科目にも共通して答えが一つではないことは多く、答えとは実は無限であり、それらを理論立てて説明すること、なぜそこにたどり着いたかを分析し、理解するプロセスのほうが実は大切だという教え方に感動したことを覚えています。

今や渡邊オフィスから留学する生徒の3分の2は小学生です。彼らがわたしのように間違いに気付く瞬間を迎えることなく、自然に「答えはなぜひとつだと思うの?」という思考で大人になれるのはとても羨ましいことです。

鐵屋