結果ではなく’頑張れている’に期待する

結果ではなく’頑張れている’に期待する

子どもが乳幼児のころ、初めて言葉を発したり、つかまり立ちができたり、平仮名や数字を一つでも書けるようになったり、お手伝いをできるようになったり、と少しの成長に親は感動して、我が子を褒めてあげる、そんな光景が多くの家庭で見られるのだと思います。

 

そして、小学校に上がり、中学生・高校生になると、ちょっと親は贅沢になるような気がします。だらしない、勉強をしない、成績が伸びない、親の言うことを聞かない等とできていないことが妙に気になり、ついつい小言を言ってしまう・・・。でもそこには、親の我が子への期待が込められているようにも思うのです。それは、自分自身が(今は)できることを基準にしているかもしれないですし、大人は経験上ある程度の先が見えるからなのかもしれません。

 

お子さんのイギリスの学校から送られてくる成績表で何をまずチェックされますでしょうか。無意識にGradeという方が多いのかもしれません。でも、ぜひ注目して欲しいのは、先生方からのCommentです。とにかく、その子なりに努力していることを褒めることから始まります。そして、さらに成果を出すためのアドバイスが続きます。その代わり、努力しないでサボるとしっかりと先生からのお叱りがもれなくついてきます。

 

もちろん、結果を出すことも大切ですが、長い人生において何が功を奏するか人によって違いますから、そこは親でも読めないことも多いのではないでしょうか。結果に期待してそれができないと親は子供に‘できない子’感情で接することになりますが、‘頑張れている’に期待をしてあげると、親からの肯定を子どもは感じもっと頑張ってみようと進んでいける・・・3人の我が子で試してみて感じているところです。

 

長谷