絵本にふれる

絵本にふれる

15歳から留学した私にとって、英語の絵本は近年まで全くの未知の世界でしたが、子どもへ読み聞かせるうちに、「これがわかっていたら私のGCSE Englishの点数はもう少し上がっていたかもしれない!」という少々ショッキングな出来事が最近ありました。

日本語の短歌や俳句のように、英語でも似たような言い回しや韻を踏む特徴的な文章の書き方をGCSEのEnglish Literatureで勉強します。当時はそのテクニックをとにかく覚え、理解することに必死で、まわりのイギリス人はネイティブだからできるのだとただ思っていました。しかしながら、5歳の息子に英語の絵本を読むうちに、これらの絵本にはGCSEで習ったたくさんの基礎が盛り込まれていることに気付き、この感覚をイギリス人は3、4歳頃から身につけていることがわかった時のショックといったら!付け焼刃の2年間でどうにか習得した自分を褒めてあげたくなりました(笑)

まだ留学中の皆さんにぜひご紹介したい英語の絵本がいくつかあります。その多くはJulia Donaldsonというイギリス人であれば知らない人はいない、大変有名なイギリス人絵本作家による作品です。「The Gruffalo」、「Room on the Broom」、「Stickman」等名作は多い中、そのほとんどは日本語版がないため、残念ながら日本人にはあまり馴染みのない絵本です。

そしてこんな時期だからこそおすすめしたいのは、Julia Donaldsonの挿絵を担当するAxel Schefflerが描いた本、「Coronavirus」です。子ども向けにコロナウィルスについてわかりやすく解説した絵本となっており、特にイギリス人の子どもにとっては、怖いウィルスに関して見慣れた挿絵を見ながら学ぶことで安心感が持てると話題の作品になっています。ぜひ、大人も一緒にステイホームの1冊に加えてみてください:

https://axelscheffler.com/books-for-older-children/coronavirus

鐵屋