自分を笑えますか?

自分を笑えますか?

毎年恒例の東京の「小中高イギリス留学セミナー」もお蔭様で無事終えました。1名病気でいらっしゃれなかった方を除く予約された方全員が参加され、全行程を熱心に傾聴してくださいましたことに感謝いたします。 5名の元留学生達の出身校のプレゼンと経験談は実感を伴い、本やネットなどではなかなか得られない本音の部分をご紹介出来たと思います。 セミナー後に毎年必ず行う元留学生を囲んでの「飲み会」では、昔話だけでなく、「帰ってきた日本」についてかなり面白い話が続々と出ます。 皆さんの「留学で得た厚み」を感じる時でもあります。 もちろんみんな英語はネイティブばりですが、「英語」についての話がよく登場しますので一部ご紹介しましょう。

「英語が出来る」と言っても、それはどの位の事を指すのか分かりませんね。よく「日常会話程度」とか「ビジネス英語」とか言われますが、元留学生あるいは現留学生達にその基準を聞くと、たどり着くのは、「ジョークが分かる」ようになって初めて一丁前とのこと。英語が未熟な頃は、英語的には意味が分かるにも関わらず、皆が笑っているのに自分は笑えない。何となく、1秒ずれて笑ってごまかした・・・みたいな経験をイギリスの留学生であれば、誰でもした覚えがあると思います。この1秒のズレがなくなると、かなり嬉しく、英語が自分の身となり、気が付いてみたら、友だちも多くなっているというところでしょう。

ジョークと一言に言っても国によってかなり変わりますが、英国式のジョークは世界的にも有名です。 日本の冗談と違って、「これから面白いことを言いますよ」で笑うのではなく、会話にそれとなく入れるので余計に英国のジョークは難しいとされる所以かもしれません。 ジョークというより、Sense of Humour(ユーモアのセンス)。 これが有る無しでその人の人柄まで判断されると言っても過言ではありません。 これを代表するのが、「自分を笑う」ということ、自分の失敗やダメな点をスマートに表現できるかどうか。 日本の出来るだけ自分の欠点を隠そうという形とはだいぶ違います。 学校の成績表にもこのSense of Humourがあるかどうかが頻繁に書かれます。 嫌なことがあってもこの知的Sense of Humourで交わすことで人間関係がグンと良くなりますから、有る無しはその人の美徳ととらえられ、人格問題まで発展? いやはや奥が深いですね。

オックスブリッジ出身の伝統的コメディー集団、モンティ・パイソンが再結成されたとのことです。英国のSense of Humourにハマった人達にとっては楽しみが増えました。

渡邊

イギリスで学び、生活をしたことあるスタッフが、イギリスの習慣や豆知識を毎週ブログで紹介中