英国アカデミー賞

英国アカデミー賞

先日開催された英国アカデミー賞(BAFTA)。聞き馴染みがあるか分かりませんが…米国アカデミー賞の前哨戦とも呼ばれてるこの授賞式、実はウィリアム王子がプレジデントを務めているのです。そんな英国アカデミー賞、今年のテーマは「サステイナビリティ(持続可能性)」。

 

豪華な受賞式で?映画と地球環境、直接関係ある?と、頭の中に疑問が浮かびますが…授賞式の移動手段から食事(食事会でヴィーガンの前菜を提供)、そして醍醐味である出席者の衣装については「すでに所有しているもの」やビンテージを着用、またはレンタルするか、などと環境を考えた“選択肢”を呼びかけています。今年のゴールデングローブ賞などでも提供された食事全てがヴィーガンメニューだったりと、映画業界でも新しい歴史が刻まれつつありますが、BAFTAはそれ以上に、今年の授賞式をカーボンニュートラル(二酸化炭素の排出量ゼロ)にすることを目標としており、可能な限りサステイナブルなものにしたいと考えているそうです。

 

「ジョーカー」で主演男優賞を獲得したホアキン・フェニックスが着用しているのはイギリスのブランド、ステラ マッカートニー。実はこのブランド、レザーを一切使用せず、エコ素材などで服を製造するなど、環境に影響を与えない生産をいち早く心がけたブランドです。環境問題に対して熱心に活動しているホアキンは、2020年に行われる全ての授賞式にステラ マッカートニーのスーツ1着しか着ないことを表明。出来る男は環境への配慮も素晴らしいのです。

 

この「サステイナビリティ」というテーマはプレジデントであるウィリアム王子とキャサリン妃へも例外ではありません。これまでの公務や公の場でも同じ洋服を多様に着回しているキャサリン妃が選んだのは2012年にも着用したことのあるドレスでした。今回の「サステイナビリティ」というテーマも、キャサリン妃には、もしかしたら馴染みのある言葉なのかもしれません。

 

宇井