1ポンド硬貨が新しくなります

1ポンド硬貨が新しくなります

すでにニュースでご覧になった方もいらっしゃると思いますが、今月末から、十二角形の新しい1ポンド硬貨が流通開始だそうです。チョコレートのような厚くて丸い、お財布の中で抜群の存在感だった旧硬貨のファンとしては少しさみしい気持ちです。

この切り替えによって、ボーディングスクールに通う留学生のお財布にも新しいコインがやってきます。シニアスクールに通う留学生のお小遣いは、ご両親の口座から、学費とまとめて学校へ送金され、毎学期ごとに、学校(寮長先生)から現金で手渡されるからです。キャッシュカードを持つことを勧める学校も増えてきているようですが、余分なお金は盗難や誘惑(煙草やお酒)を招きますし、決められた金額内でやりくりすることを学ぶためにも渡邊オフィスでは現金支給を守っています。実際のところ、以前のブログにもありましたが、実は学校で生活している分には、お小遣いが必要になる場面は限られていますので、多少の現金があれば学校生活には影響ありません。

1983年から変わらぬデザインの切り替え。どうやら原因は偽造硬貨にあるようです。日本の100円玉や500円玉に比べると、いかにも重厚で偽硬貨なんてないのではと思いきや、現在流通している1ボンド硬貨の約3パーセントは偽造硬貨なのだそう。(日本の偽造貨幣の流通率を1とすると、ポンドの場合は1619になるそうです!)こんなにも多い理由は、留学生とは違い、大人はわずか数ポンドでもクレジットカードを使うため硬貨の利用頻度が減った結果なのか、はたまた偽造されにくい加工よりも重さで勝負した結果なのでしょうか。私の祖母のように自宅で貯金をしている場合、銀行で新しい1ポンド硬貨に交換してもらおうと思ったら、偽造硬貨がたくさん出てきた!なんてことも起こりそうですね。(今年10月までは新旧ともに使えますが、10月以降、旧硬貨は使用できなくなり、Bank of Englandのみで新硬貨への交換を受け付けるそうです。)

でも今後は大丈夫!新しい1ポンドは万全な偽造対策が施された『世界一安全な硬貨』だそうです。ぜひ早く見て、触って、観察をしてみたいです。

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後藤