17回目のチャレンジ~ 留学セミナー

17回目のチャレンジ~ 留学セミナー

10月16日(土)に開催する「小中高校生のためのイギリス留学セミナー」の準備が徐々に本格的になってきました。実はこの日程は毎年その年のセミナーが終わった直後に日程が決まります。「開催は使命」と思っているから、やらない、お休みする、という検討はまったくせずに、機械的に時間と場所決めをしてしまうのです。

このセミナーは去る1994年の11月にブリティッシュ・カウンシルさんと共催で初めたのが発端です。この記念すべき第一回目は東京と大阪の2か所で開催。しかも当時としてはかなりの伝統校を含む11校のボーディング・スクールの校長やマーケティング(当時は肩書きは‘留学生担当事務長’)担当者総勢14名の、ちょっとしたVIP集団を招聘してのイベントに、企画する私たちも自然と力が入りました。セミナーに合わせ入試面接も実施。その他にも、京都観光から日本の学校の見学、各校の卒業生や在校生の父母を集めての親睦パーティ、、、と、思いつく行事はすべて織り込み、さらに全行程全食事付き、という「超」至れり尽くせりツアーは最後まで息の抜けないハードなものでした。セミナーは来場者のニーズに合っているのか、手配は万全か・・・。大阪に到着する一行を出迎える前夜は緊張で渡邊も私もほとんど眠れないほどでした。いまだにこの1994年のセミナーを超える規模と密度のイベントは開いておらず、日本事務所の金字塔のごとく、当時の手配資料は完全な状態で保存され、折に触れ若いスタッフに語り継がれています。

あれから17回目を数える本年。4年前からは単独で主催、内容もトレンドに合わせてより自由な発想で企画をするようになりました。ただし、開催の目的は16年前と変わらず「一人でも多くの人にイギリスの教育のよさを伝える」ことで、スタッフの意気も相変わらずです。変わったとすれば、それは参加者側の皆さんの姿勢でしょうか。当時は今よりずっと情報が少ない時代。会場は「すべてを聞き漏らさずに理解して帰ろう」という来場者からの張り詰めた空気で満ちていました。最近は「数々ある情報の一つとして参考にしてみよう」といった気軽な目的で足を運ばれる方が多いようです。「何かが違うぞ、渡邊オフィス」と印象づけるべく、今年も私たちの飽くなき挑戦は続きます。ご期待ください。

山岸いつみ