2015年のはじまり

2015年のはじまり

新年あけましておめでとうございます。

 

渡邊オフィスのスタッフには東北、九州出身者もおり、今週のランチタイムはご当地おせちやお雑煮の話題でもちきり。お雑煮などは、土地が変わると出汁も具材も餅の形も衝撃を受けるくらい違うんですね。中には連れ合いの実家に一緒に帰省してそのお宅のお正月に染まり切ってきたというスタッフもいます。子どもの頃から慣れ親しんだおふくろの味からかけ離れたその味へのチャレンジは、大人になってからの体験としてはなかなかハードルも高いものでしょう。よそのお宅の初詣の習慣や、正月の祝い方などを聞くと、ちょっとした‘文化人類学’を学んでいる気にまでなります。しかし、思えば留学生だってイギリスの味に慣れようと日々努力しているんですから、そこは多いに褒めたいところ。

 

さて、イギリスはお正月を特別扱いしないので、新学期も三が日のうちに始まる学校もあったりします。留学生の皆さんは5日あたりからすでに「通常営業」のボーディング・スクールに、ほぼ全員が戻っていきました。お父さん、お母さん、お子さんは「我が家のお正月」を謳歌して帰りましたか?留学生の皆さん、満喫した日本のお正月を、ガーディアンや学校のお友達にイキイキと語ってますか?

 

イギリス滞在が長いと日本語や日本の文化を失ってしまうと危惧なさる親御さん多いのですが、帰国中は漢字ドリルより、その時しか見られない、食べられない、触れられない、日本にどっぷりと浸からせてあげてください。最近は毎年「年越しはハワイ」、なんていうご家族も増えています。それでももちろんいいのです。でも帰国したら一日か二日、とっても日本式をお家でやってみてほしいと願う、今年のお正月でした。

 

山岸