夏休みを先取り

夏休みを先取り

留学生の夏休みは約2か月。大人には羨ましいほどたっぷり。イギリスでは、文字通り「何もせず休む・何もしなくていいことを楽しむ」のが休みの流儀。プレップ(小学校)の留学生などは宿題も出されず、夏休みに勉強道具を持ち帰らない子さえいます。こちらから学校に宿題のリクエストをしても、断られることもしばしばですから休む気満々の子どもを制止するわけにもいきません。そして夏休みが近づくと親御さん達から必ず聞かれるのが、「2か月間何もせずダラダラ過ごさせてよいのか?」との不安の声。できたら自主的に勉強してほしい!勉強をしないとしても、何かためになる体験をしてほしい!自分達も仕事で忙しいので子どもがどこか通える場所があれば有難い!等々、本音が出ても無理はありません。なんといっても2か月間です。

本来は、渡邊オフィスは留学生の帰国中の過ごし方には関与しません。しかし、このような声を拾い、今年新たな試みを始めました。先日、「今年の夏休み、どう過ごす?」と題した資料を留学生の休みの過ごし方への提案として、会員の親御さんと留学生に配信したのです。ひたすらのんびり過ごしたい派も支持しつつ、やりたい人へ夏にできるたくさんのことをご紹介。今夏は例えばアフリカでのボランティア活動など、コロナ禍を越えたイギリスではスケール感のあるプログラムが復活しており、超有名ボーディングスクールやイギリスの著名大学が提供する、SDGsやリーダーシップなどを学ぶワークショップやサイエンスなどの上級の勉強ができるアカデミックなサマーコースなど、多様性に富んだたくさんの機会があります。

大切なことは、まずは子どもがどうしたいか、を親子で話し合い、プランすること。これは、そのきっかけを作るための資料なのです。「ひたすらのんびり過ごす派」、「何かためになることをしたい派」の、あなたならどっち?

山岸