Holiday求む!!

Holiday求む!!

長い夏休みが終わり、新学期がスタートしました。イギリスでは秋学期は新学年が始まる学期でもあるため、留学生達も気持ち新たに渡英したことでしょう。

…と格好つけてみましたが、実は誰でも「休みの終わり」はいやなもの。正直なところ「新たな気持ち」なんかは二の次で、「明日から学校か、いやだな」という気持ちが先に来ると思います。ちなみにこれは社会人になっても「学校」が「仕事」に変わるだけでいやな気持ちは残念ながらなくなりません(笑)

そんな時、誰もが救いを求めるのは「次に来るお休み」。わたしも留学当時、イギリス行きの飛行機の中で「あと○○日でハーフターム」、「その後○○日で帰国」とよくカウントダウンをしたものです。

すでにご存じの方も多いですが、「ハーフターム」はイギリスの学校に共通するユニークな制度で、各学期の丁度中間にあたる時期に約1~2週間、学校がお休みとなります。この習慣がいつからスタートしたのかは不明ですが、子供たちの学期中の集中力の維持や学習効率を上げるために必要な休暇という理由が大きいようです。

ただしハーフタームは子どもたちだけにとって必要なものと思いきや、実はこれが様々な経済面にも影響していることはご存知ですか?例えば交通量。通いの生徒の場合、ほとんどの保護者が車で送り迎えをするため、逆に交通量の減るハーフターム中を狙って移動・運搬の計画をする企業が多いとか。また、観光業もハーフターム中は稼ぎ時。宿泊施設等もファミリー客を狙ってその期間は料金を倍以上に設定するところは多く、ホリデー好きのイギリス国民はそれを黙って払うしかないようです。

様々な思惑が渦巻くハーフタームですが、「次のお休み」には違いありません。あと1か月半、がんばれ留学生!

鐵屋