Rugbyこそ男のスポーツ!

Rugbyこそ男のスポーツ!

RugbyのWorld Cupが開幕しました。イギリスのパブリックスクールの最も重要なスポーツはサッカーではなく、断然Rugbyです! オックスフォードやケンブリッジ大学はもとより、プレップスクール(小学校)からしっかりとRugbyが男子の活躍の場に入ってきます。それこそ雨が降ろうが一向に構わず、極寒の中でも行われるスポーツです。お陰で男子寮の部屋は泥だらけのRugbyシューズが転がっています。

 

かなり前になりますが、日本でサッカーが急に流行りだし、男の子のほとんどがWorld Cupに憧れていた頃、プレップスクールに入学するある小4の男子に私は「シニアスクールは必ずサッカーがメインの学校に入れてあげるから、今はラグビーで我慢してくれる?」と

言ったことがあります。 2年後に晴れてサッカーメインの学校に入学した彼がさぞかし喜ぶだろうと安堵したのですが、その彼の答えは「改めてサッカーをやって、Rugbyこそ男のスポーツだ!ということが分かりました!!」でした。笑っていいのやら・・・

 

Rugby発祥の学校はRugby Schoolであるというのが有名な説ですが、他にもわが校こそ老舗であると名乗りを挙げている16世紀に創立した男子校もあります。その一つを訪問した時のことです。ハリーポッター級な巨大な食堂に全校生徒が集まり、ゲストの私は一番奥にある最上級生のテーブルに招かれました。逞しいなどと生半可な言葉では言い表せない17,18歳の筋骨隆々の猛者がざっと20名座っているテーブルに行くまで、「モーゼの十戒」よろしく、チビの私は起立した男子たちの高い壁の間を延々と歩くことになりました。傍で見たら、モーゼならぬガリバーだったことでしょう! 今でも思い出す度に笑ってしまいます。イギリスの正式なゲストのマナーは食事を盛り付けることですが、「腹が減った~」と1秒も待てない風情の男子達の注目を浴びながらの作業はかなり冷や汗ものでした。

 

このように渡邊オフィスの生徒達を通してのRugbyに関してのエピソードには事欠きません。イギリスでは10才まではタックルをしない、その時が来るまでに相手との距離感を学ぶのだそうです。怪我が伴う荒々しいゲームですが、このWorld Cup観たさに中間休みにあえて帰国する留学生の面々にとっては最高の季節でしょう。さてどのチームを応援するのかな?

 

渡邊