フットボールは帰ってきた?

フットボールは帰ってきた?

先週土曜日23時のキックオフをテレビでご覧になっていた方もいらっしゃるでしょうか。イングランド対スウェーデンの準々決勝試合!フットボールファンではない方でも、いつかのベッカムヘアー流行や、可愛い顔したマイケル・オーウェン、走り屋のルーニーなど、聞けば、「あ〜」とイングランドのスター選手を思い出されると思います。活躍していそうなイメージの中ちょっと驚くのが、イングランドの優勝経験は1966年の自国開催の1回ということ、そして最後に準決勝まで進んだW杯は1990年だったということ。彼らがどれだけ首を長くして今回の良い流れを待っていたのかが分かる気がします。

人口の約40%=約2000万人以上がBBCで放送されたマッチを視聴し、これには他のチャンネル、ストリーミング配信やラジオ解説で観戦していた人は含まれていないというので、実際は凄まじい数字だったと憶測できます。土曜日、これ以上ない晴天、15時キックオフ、という好条件が重なり、同時開催のウィンブルドンで準備観戦をしながら、ビール、冷えたピムスやアップルサイダーを片手に興奮状態で準々決勝に挑んだ人々の姿が浮かびます。聞くところによると、先週土曜は一年の中で結婚式がとても多い日だったそうで、試合を観たくてたまらない参列者たちはベストマンでさえもどうにか仮病や急用を使って全力で応援する方法を模索していたというから傑作です。

試合の内容はさておき、結果は2ー0でイングランドが勝利!ストライカーのケイン選手は今大会の最多ゴールということで、景気が良いことが続いています。ブログがアップされる頃には対クロアチアとの準決勝は終わっていますが、大きな希望を込めて、ここでW杯で必ず登場する応援歌を一曲紹介します。これこそイングランド国内ではビートルズの“Let It Be”の知名度に匹敵する真の万人ソングなのですが、国外で好んで聞く人はほとんどいないであろう内容の歌です。以下訳をご参照ください。「俺たちは信じてる、俺たちはまだ信じてる、帰って来る、フットボールが母国に帰って来ることを」を意味する「It’s coming home, it’s coming home, it’s coming, football’s coming home!」という耳に残るサビは、フットボールの精霊が宿るフットボール発祥の国にフットボールを帰還させる、という国民であれば感情移入せざるを得ない歌詞なのです。決勝の日、7月17日にこの応援歌がスタジアムに響き渡ることを信じて!Come on England!

 

曲名:Three Lions

アーティスト:The Lightning Seeds

Youtubeリンク:www.youtube.com/watch?v=oyoy2_7FegI

 

俺たちは信じてる、俺たちはまだ信じてる

帰ってくる、帰って来る

フットボールが母国に帰って来ることを

 

ヒーローたちのことを思い

灰色の服を着て涙する

決勝戦の日だってのに、何もすることがない

1日ベッドでグダグダして

こんなふうにもなったかもしれない

通りは歌で満ち溢れてる

「あともう少しだった、あともう少しで勝てたのに」と

 

シャツには3頭のライオン

ジュール・ルメ杯はまだ輝いてる

傷心の日々はもう終わりだ

夢見てるだけの日々ももう終わりだ

 

フットボールが母国に帰って来ることについて話そう

あのローマの夜について

俺たち強かったよな、成長した!

ポール・インスは臨戦態勢

ガザは今日も調子最高

シアラーは絶対入れてくれるはずさ

それで俺たち、キチガイみたいに叫ぶのさ

 

シャツには3頭のライオン

ジュール・ルメ杯はまだ輝いてる

傷心の日々はもう終わりだ

夢見てるだけの日々ももう終わりだ

 

ノビー(・スタイルズ)のダンスを踊ってやる

フランスでだって踊ってやるぜ

 

帰ってくる、帰って来る

フットボールが母国に、

俺たちの国に帰って来る

 

矢部