大西健太郎

大西健太郎

Q なぜイギリスで美術の体験をしたかったのですか?

A イ ギリス留学をする前にサマースクールでケンブリッジに1ヶ月ステイしたんですが、小さい街ながら美術館や劇場や図書館がすぐ歩ける範囲にたくさんあり、興 味を持ったらすぐに自分で行ってみたり、見てみたり、調べてみたり、という色んな形で興味を探ることができました。街中にある古い建物の煉瓦ひとつだって 僕にとっては大変な文化遺産でした。そういう文化空間に埋もれて勉強してみたいなと思ったからです。

Q 1年間の留学で何が面白かったですか?

A イ ギリスの街を歩いていると、ふとどこか親しみ深い光景に出逢いました。Myティーカップを持って通勤する人、リンゴをかじりながらバスを待つ人、街中の公 園でピクニックみたいにランチをする人々…。イギリスの暮らしの“ゆるさ”にはじめは圧倒されましたが、次第に親しみをおぼえ美しいなと思えました。

Q イギリスで1年間学んだことが影響していると感じるのはどういう時?

A 日 本に帰ってきて大学に進学してから、イギリスでやっていた学習スタイルがごく自然に大学でも生きていることに気付きました。興味を持ったらとにかくたくさ ん資料を集めること、実際に真似てみること、好きなかたちに発展させてみること。結果ではなくて研究、学習していく中で対象に対してどんなアプローチをし たかというプロセスが重要だと学んだ気がします。“やり方”や“結果”ではなくプロセスを生きていくことは、日本に帰ってからも日常生活そのものに応用が できる、今後の未来を探っていくための道具を得たようなかんじでした。

Q 留学前と後では自分は変わりましたか?

A 知らない場所に行っても恐れず、積極的になったと思います。前は知らないことに対して構えましたが、留学してたら毎日知らないことだらけだったし…。鍛えられましたね。

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都内私立高校2年の夏から約1ヶ月間の語学研修を経て6th Form Collegeへ1年間留学。数学、芸術系Aレベル科目を選択。
帰国後、高校を卒業し、一般入試にて東京芸術大学美術学部入学、在学中。