イギリスへ転勤されるご家族のサポート
渡邊オフィスでは、1979年の創業から小学生、中高校生のためのイギリスのボーディング・スクールへの長期留学にこだわり、この分野での第一人者として 活動を続けています。一方、35年をかけて培われたノウハウと留学支援で求められる高い個別対応のスキルを活かし、イギリス現地の専門家との提携により、イギリスへ転勤されるご家族のため様々な需要に応じたサービスを展開中です。イギリスの質の高い教育を、これからの時代を担うより多くの子ども達に与え、体験してほしいと願っています。
現地校入学のメリット
海外に赴任するにあたり、多くのやるべき事のうち、子どもの学校の問題は大きな比重を占めることでしょう。いずれ日本に戻った場合を考えて可能な限り日本人学校を検討し、それがかなわない場合の手段としてのみ、現地校を考えるケースが多かった時代は過去になりつつあります。日本の企業から派遣されている駐在員の方々こそ、語学だけでなく異なる人種との交流から身に付く相互理解や対等な付き合い方などが、いかにこれからの日本人に必要な重要なスキルの一つであるかという認識を持たれるはずです。そのために小中高校生のうちから子どもを単身留学させるという決断をするご家族は年々増えていますが、実現には費用の点などで折り合いがつかないこともあります。
ところが、「転勤」というきっかけにより海外で教育を受けるチャンスが自然に生まれるのです。これは、かなり朗報ではないでしょうか?実際に、「どうせ行くのなら、できるだけイギリスの中でもより良い教育を受けさせたい」と、現地校を選ぶご家族が増えています。このように「転勤」は障害ではなく、子どもにとっての「選択の幅を広げるまたとないチャンス」です。イギリスの教育は世界的に定評があります。今日本で求められている「生きる力」「考える力」などを根本の部分でしっかり養うカリキュラムや考え方があります。また、日本とイギリスの両方の教育を体験することで、子どもの視野は一段と広がりを見せるでしょう。
長年にわたり、日本の小中高校生のイギリスへの単身留学を扱ってきている私たちから、ぜひこの機会にイギリスの現地校へお子さんをおやりになることを提案いたします。それにより、「帰国子女」ではなく、「イギリスも日本も体験している視野の広い人間」を育ててほしいと願っています。
現地校には私立校、公立校と2種類あり、さらに、私立校には通学校と寮制学校があります。(日本の全寮制とはかなりイメージは違いますが)駐在家庭の子女は当然公立校へ入学が認められていますが、このページでは、これら2つの私立校について検討したい方に向け、分かりやすくご説明します。お子さんへのベストをお選びになるための参考にしていただければ幸いです。
さあ、転勤により大きなチャンスを授かったと考え、ぜひ前向きに子どもの変化を楽しもうではありませんか。
海外転勤が決まったら、まずしなければならないことは?
転勤が決まると、にわかに大黒柱のお父さんの忙しさが増し、引越しや子どもの学校など、調べなければならないことや諸手続きが膨大でお母さんは皆さんかなりプレッシャーや焦りを感じるようです。往々にして転勤の命は急に下ることがほとんどです。それが日本の学校の区切りが全く考慮されていない中途半端な時期であっても、子どもの教育だけは途切れさせることはできません。最近は派遣する側の企業も人員削減により転勤のご家族への支援をする部署も手薄になってきている傾向があるだけに、親が中心となって行動をすることが求められています。まず、できることから始めましょう。そこで、以下をまず確認してください。
- 任期の確認=期間限定か、延長や短縮の可能性がないかどうか、など
- 子どもの教育費は会社負担(一部?)か自己負担か。現地事情や手続きに関して相談に乗ってくれる担当者がいるかどうか
- 任期満了後は帰国か、他国へ転勤か?
- 子どもの在学校の対応を確認=例)私立:席は置いておけるか、不在中の学費支払いは?(公立の場合、義務教育期間中はどの時点で帰国をしても該当する学年へ編入が認められます。)
- 転勤先の確認=具体的な都市・場所

イギリスではどんな現地校へ入れるのか?
大きく分けて以下の4つが可能性としてあげられます。
- 日本人学校
- 現地校【公立】
- 現地校【私立】- 通学校 | 寮制学校(ボーディングスクール)
- インターナショナルスクール
いずれの学校に入れるかどうかは、ご家庭の方針やお子さんの性格によりますが、ここでは、現地校の私立校を目指す場合について説明をします。これら私立校の中には2通りの学校があります。
1. 通学校
文字通り、親許から通います。
2. 寮制学校(ボーディング・スクール)
親許を離れ、寮で生活をします。毎週末帰宅を許可する学校と、1学期間に限られた週末のみ帰宅を許可する学校があります。
通常、通学校はDay School(デイスクール)、寮制学校はBoarding school(ボーディング・スクール)と呼ばれています。通学校は幼稚園に該当するnurseryやpre-prepが付いている小学校(2歳~13 歳)や、小・中高校(2歳~18歳)などが一般的です。男女共学が最も多く、男女別では女子校の方が男子校の数を上回ります。私立の通学校はロンドンなどの都市部に集中している傾向にあります。学費は年齢や学校によってまちまちですが、おおよそで年間£12,000~£18,000です。
ボーディング・スクールはおおまかに小学校(5歳~13歳)、中高校(11歳または13歳~18歳)、小・中高校(5~18歳)に分かれます。それぞれに共学校、男子校、女子校があります。寮の受け入れは通常7~8歳以上で、それ以下の年齢は通学生として通います。また、ほとんどの学校は寮生と通学生の両方を受け入れています。ボーディング・スクールは都市部にはあまりなく、郊外や地方の環境のよい所に多く点在しています。学費は授業料・寮費で年間£21,000~£36,000程度です。
いずれの学校も、該当する学年に空きがあり、入学条件を満たしていれば途中編入が可能です。
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どのタイプの学校を選ぶ?
現地私立校に入ることが可能なのか?
答えは「可能」です。もちろん、英語力がゼロに等しいお子さんが多いと思いますので、どこの学校でも受け入れてもらえるわけではありません。しかし、特にロンドンのような都市部では海外からの転勤家族の人口も多く、出入りも頻繁なため、親身に対応する学校はたくさんあります。英語力が初心者、初級者であれば、学校で英語の補習をしてくれることが選ぶ上での条件になるでしょう。入学時期にもよりますが、よりレベルが上の学校に入学を希望する場合は、入学前に子ども用の語学研修を組むことも考慮の対象になります。
学校の授業についていけるのでしょうか?
答えは「いいえ」。でも時間とともに慣れていきます。個人差はありますが、通常、1年間ほどで日常会話に苦労しなくなり、年齢が幼いほどお友達ができるのも早いようです。
ボーディング・スクールは検討すべきか?
任期やお子さんの学年にもよりますが、例えば、お子さんが10歳以上である程度やる気があればボーディング・スクールという選択肢も十分検討範囲に入ります。ボーディング・スクールへ通っていれば、いざ親が帰国する時でもそのまま学校に在籍していられます。反対に、年齢が幼い場合には親許を離すことが難しいので、通学校が入りやすいでしょう。しかしその場合も任期が解けた時点での年齢や子どもだけ継続するための方法を考えておくべきです。その意味で、通学・寮の両方を持っている学校を選んでおく、という選択も可能です。入学初期は、通学校の場合は家庭で勉強や宿題を親がサポートする必要がありますが、ボーディング・スクールはそのすべてを学校がカバーします。小学校から中高校への進学の受験に関してもほとんど親の手をわずらわせません。
希望する学校には入れるのか?入試のシステムは?
特に途中編入のケースが多い転勤の方々は、興味のある学校が見つかれば、まず問い合わせをすることから始めます。学校は通常丁寧に対応してくれ、希望すれば海外でも学校案内書を送ってくれます。また、ホームページでも詳しい様子がわかります。問い合わせで一番重要なのは、空席があるかどうか、あった場合、自分の子どもを考慮してくれるかどうか、をはっきり聞くことです。答えを出す前にまず登録をして(出願に近い手続き)子どものデータを送れという学校も多いでしょう。
では、入試はどんなシステムなのでしょうか。イギリスの場合、統一したやり方はなく、学校によって、あるいは同じ学校でもタイミングや受験生によって審査方法がまちまちです。入試要項に従い、特定の時期にきっちり筆記試験を課す学校もあれば、出願のタイミングにかかわらず、空席があれば受付け、書類審査だけで合否を決める学校もあります。英語力の不足から後者のタイプが好ましいのですが、比較的簡単に入学できたからその学校があまりよくない学校と判断するのは間違いです。大切なのは、入学してからの学校の対応ですから、そこは選択の段階でよく見極めてください。

イギリスの学校の様子(私立校)
おおまかな特徴をご紹介します。
- 9月が新学年のはじまり
- 3学期制(夏休み約8~10週間、冬・春休み各約3~4週間)
- 毎学期の真ん中にhalf termと呼ばれる中間休みが5日間~2週間
- 日曜日は休みだが、土曜日は午前授業を行い、午後に運動やクラブ活動などを行う場合が多い
- 通学校は毎日親の送り迎えが基本
- お昼は給食(ボーディング・スクールでは全食学校で。希望すれば通学生にも夕食の提供がある)
- ほとんどの学校で礼拝やキリスト教関係のイベントがある(イギリスの国教は英国教会)
- 小学校でも制服がある学校が多い
- クラスは少人数(10~20名程度)
- 日本の学年と単純比較、移行は難しい(カリキュラムなどは大きく違う)
- 小学校高学年から主要科目は専科の先生に習う
- 毎日の宿題が多いが、長期休み(夏、冬、春)はあまり出されない

転勤その後
日本の学校、大学には帰国子女枠受験があり、一般入試や編入試験とは違う入試方式を取っているのが普通です。以前と違い、現在は全国のほとんどの学校・大学が帰国生に受験資格を与えています。ただし、帰国生のための受験資格は学校・大学によって違うのでそれぞれの入試事務室に問い合わせた上で確認が必要です。一般的な共通の条件は、海外の学校に在籍した期間が2年間以上で、帰国後1年間以内というものです。ただし、この条件がもっと緩い学校や、反対に親が先に帰国し、子どもだけ期間を延長して卒業してきた場合などは扱いが変わることがあるなど、バリエーションが多いので注意が必要です。
また、親が帰国をしても、前述の通り子どもだけイギリスに残って勉学を続けるには、ボーディング・スクールという選択肢があります。子どもが単身で在学する場合には留学生扱いとなるため、適切なビザやガーディアンが必要となります。詳しくはガーディアンをご覧ください。

どんなサポートが受けられるのか?
渡邊オフィスでご提供しているものは以下の通りです。
個人でご利用の方へ
お勤めの会社が渡邊オフィスの転勤アシストプラン契約を扱っている場合は、各種の業務料が割引の対象となります。
法人人事の方へ
転勤社員のための福利厚生の一環として、渡邊オフィスが貴社に代わり、イギリスでの子女の教育を全面的にサポートします。法人契約によりさらに社員の皆様のご負担を軽くすることも可能です。詳細は別途お問合せください。
在学中に困った時は?
入学1年目は日本とかなり勝手の違うイギリスの学校のシステムに戸惑う事が続発しがちです。また、文化的背景や価値観の違いから在学中も自分たちだけでは解決しにくい問題に直面したり、学年が上がるにつれ、進路、進学などについてイギリスに残った場合と日本へ帰国した場合のことも考えながらアドバイスがほしい、など、いろいろな悩みが生じることが考えられます。そこで、渡邊オフィスでは以下をご提供しています。
※料金は税抜で表記しております。
※全ての料金は予告なく変更されることがあります。ご了承ください。
お問合せ
詳しいご質問やご相談については、個別カウンセリングのご予約をお願いしております。
カウンセリングは完全予約制(有料)、となっております。サービス一覧をご参照ください。
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