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褒めよう!

3rd Nov 2023

人は褒められるのと叱られるのとだとどちらがやる気になるのでしょう。「北風と太陽」の寓話にもある通り、私達は「褒められる」方が絶対やる気になることを知っています。にも関わらず、親、特に母親の多くは毎日子供を叱っているのが定番ですね!頭と口が連動していない(笑) ・・と言っている私自身も気を付けてはいてもたぶん「叱る」>「褒める」の図式になってしまっているのだと思います。親の「叱る」は子供に良くなって欲しいという愛情から起因しているのですが、親も人間ですからつい感情的になってしまい、果たして子供はこれを愛情と受け取るかどうかは難しいところでしょう。

日本は昔から「叱咤激励」という言葉があり、叱って励ます? よくよく考えてみると難しい! 英語で何というかというと一番近い訳が「Motivate」つまりやる気にさせるという意味になり,ここには「叱る」というニュアンスが入っていません。そうなんです。イギリスの先生方の生徒への接し方を見ているとよほど悪いことをしない限り「叱る」という形を取らず、まず子供の話を聞いてあげてそれから穏やかになぜその行動が良くないのかを子供と話す。そしてどうしたらよいのか一緒に考えて励ます・・・ということになります。とても時間を掛けるという先生方の忍耐には頭が下がります。

そして何より怒りを抑えられず過激な行動や言動に出ることを大変嫌います。Anger controlという言葉が良く使われ、これは人間としての社会のマナーの一つであると、イギリスの子供達はこの「怒り」をコントロールすることを小さい時から学びます。

分かっていてもなかなかすべてをイギリス流にすることは出きませんが、やはり「褒める」だけでも取り入れられるといいですね。イギリスで頑張っている子供達、少し位成績が下がっても「頑張っているね~」と叱咤なしの「激励」をしてあげましょう!

渡邊