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サマーコースの今昔

23rd Feb 2024

この何年かでかなり変化を見せている、イギリスのサマーコース事情について少しご紹介したいと思います。

ひと昔前は、イギリスのジュニア向けサマーコースと言えば、大手の老舗英語学校とサマーコース専門会社が判で押したように決まりきったコースを運営しているのみでした。そのコースとは、どこかのボーディングスクールを借りて「EAL(英語を母語としない人が学ぶ英語)+アクティビティ」を提供するもの。そこに参加してメリットがあるのは、英語ができない子どもだけでした。20年以上前のことだったでしょうか、それでも構わないのでどうしてもイギリスで過ごしたい、という国内インターに通う8才の子を送り込んだところ、帰国後、「毎日、英語のできない日本人生徒の通訳をやっていた」との報告。本人は楽しかったというものの、不満足な体験だったのではないかと悔やまれました。それから、インター生や帰国子女に本気で勧められるコースがないことが歯がゆい時代がしばらく続きます。

その後、英語以外の科目の勉強を取り入れたコースが出現し、長年人気を独占していたところに、類似のライバルコースが林立するようになりました。この頃から英語がある程度できる子ども達も参加できるようになり、そのトレンドが過ぎた最近は、有名ボーディングスクールが独自に作るユニークなサマーコースが光彩を放つようになりました。これらの学校は自前の素晴らしい施設を開放しつつ、サマーコースを通じてその学校に興味を持ち、受験をしたがるような海外のインター生や、英語力が高いやる気のある「留学予備軍」の子ども達を惹きつけようとしています。よって、意図的にその学校で通常教えている教師が授業を担当したり、在校生が授業の一部やディスカッションに参加するといった、その学校の“普段の顔”が見えやすい仕様になっているものも。そして、参加するためには面接や試験を課される選抜式であることもしばしばです。ということで、「名門」ボーディングスクールを「お試し」したい人にはうってつけのコースの出現です。

ただし、昔ながらの「英語の初心者でも安心して参加でき、無限にたくさんあるアクティビティを楽しみ尽くす」コースも健在なので、サマーコース初心者で英語が苦手な皆さんも気軽に参加ができます!

渡邊オフィスではボーディングスクールへ長期留学(1年間以上)をしたいお子さんを対象にサマーコースをコーディネイト、手配しています。まずは長期留学の相談から入りますのでコース選定までは時間をかけますが、このプロセスが、いずれ長期留学をする際のメリットとなります。お問合せをお待ちしています。

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山岸