日本とのつながり
12th May 2017
先日、友人に「紹介したい人がいるから」と誘われ、興味津々に繁華街に向かいました。お会いしたほぼほぼ同い年の男性は幼い頃からアメリカとイギリスに長年留学した経験があり、ヨーロッパで就職した会社に日本赴任を命じられ、数か月前に久々に帰国したとのこと。イギリスの母校は渡邊オフィスもよく生徒を送っているシニアスクールで、彼は同類と話していることを知ると、目を輝かせて母校愛に満ちた話をしてくださいました。彼と私が共通している点は、日本側にエージェントを持たなかったため、留学中は兄弟以外の日本人と触れ合う機会がほとんど無かったことです。話が進むにつれ、日本の社会や職場のやり難さを話題に挙げるようになり、「私が大学卒業後に帰国したばかりの頃も、自分の居場所を見つけるのに必死だったんだろうな」と感じざるを得ませんでした。よく、海外に出ると日本の良さを痛感すると言いますが、長い海外生を経ていきなり馴染めと言われても、初めは悪いところばかりが目につきがちです。なんで日本はこうなんだろうと。多少もがいてからようやく良さが分かるのかもしれません。
渡邊オフィスの生徒さんたちを見ていると、そういった難しさを全く感じません。それは、留学期間中日本との繋がりがより強いからなのではと私は感じています。それぞれの家庭環境や交友関係にもよると思うのですが、少なくとも自分と同じように親元を離れ、ボーディングスクールで学校生活を送る人が存在することを知っているだけでも大きく違うのではないでしょうか。交流する場としてWO会やセミナーはもちろん、近年では休暇中に留学生同士のお宅でお泊り会をしたと報告を受けるようになりました。こういった機会がなかった私としては、羨ましいと思うと共に、留学生と親御さんにこの繋がりを存分に生かしていただくことをお勧めしたいです。
矢部