Back to Blog Top

2012年

31st Jan 2012

あけましておめでとうございます。日本にとって忘れられない年となった2011年でしたが、今年は日本のふんばりを見せる年にしたいですね。

イギリスは、今年はロンドンオリンピックが開催されるため、何かと注目の的になりそうです。実はこのオリンピック、意外にも当のイギリス人にとってはさほど大きなイベントではなく、国民のほとんどはフィーバーしていません。昔から、サッカーのワールドカップには燃えますが、オリンピックに対しては概ね冷めているようなのです。留学生の皆さんもそんな印象が強いのでは?ワールドカップ開催時にはイギリスや、留学生の母国が出る試合があると授業を返上してテレビで試合観戦、といった特例まであったほどですが、オリンピックは夏休み中でもあり、同じ盛り上がりは期待できないでしょうね。イギリスの参加競技が少ないとか、スポーツが嫌い、などということではなく、オリンピックに限らず「国をあげてこぞって盛り上がろう」という団体意識がそもそも低いからかもしれませんね。それでも国の威信をかけた開催式には映画監督が演出を担当、エコを意識してなおかつテーマ性あるドラマチックなものを目指し、クリエイティブな面でのアピールも期待されます。 
そんな壮大なプランとは反対に、渡邊オフィスでのオリンピック関心事はとても身近で具体的。先ごろ通知を出したように、「夏休みの飛行機が取りにくい」ことを受け、何とか影響を最小限にしようと頑張っています。すでに7月下旬や8月上旬は予約が一杯の便も出てきています。ロンドンでの開催は1948年以来3回目。サッカーのワールドカップのように一種目だけに限定されず、試合や競技のカードも予測しづらいため、人出やその動きの予測が難しく、飛行機の臨時便なども出しにくいのだそうです。それでも膨れ上がるであろう旅行客を見越し、市内のホテルは開催時までに約13%は収容能力がアップするということで、料金が高いことで有名なロンドンのホテル料金が、オリンピック後に少し改善されるとよいのですが。 
6月初旬にはエリザベス女王の即位60年をお祝いするDiamond Jubileeの式典やお祭りも予定されています。こちらも観光客の大幅動員が見込まれており、市内は混乱しそうです。式典の時期はほとんどの学校の中間休み中にぶつかるので(というか、敢えてぶつけたのかもしれません)、この時期に渡英、学校訪問やお子さんとの旅行を計画している方がたは、これらの行事を侮ることなく、慎重に、前もって動くようにしてくださいね。 
私個人としては、ズバリ「今年はロンドンには行かない」のが得策とまで思っています。3回目といっても海外から見物客が飛行機で押し寄せる時代においては初めての開催なのですから、いざ混乱した時にどれくらい上手く対応できるかなんて、誰にもわからない、という慎重派です!
ニュースが尽きないイギリスを、そして渡邊オフィスを、今年もよろしくお願いいたします。
山岸いつみ