なんのために勉強するの？

「なんのために勉強するの？」という問いを留学前の子供たちにすると、「良い学校に入るため」、「偏差値の高い大学に行くため」、「受験に勝つため」という答えが多く返ってきます。答えは無数にはあると思いつつも、イギリスのボーディングスクールで勉強する理由に至っては答えはただ一つ。それは「人生を楽しくするため」。子供たちはカウンセリングでこの答えを渡邊から聞くと、最初はなんのこと？と首をかしげますが、数年後にはその首を縦に振ることになります！

日本では受験を制したらゴール、というイメージが強いですが、残念ながら人生は実はそこがスタートライン。受験が人生のピークだと思っていた日本人学生が社会人になって戸惑うことが多いのは、思い描いていた頂上の先にさらに高い山が見えた時のショックが大きいからだと感じます。

イギリスの、特にボーディングスクールではGCSE、Aレベルといった「受験」はもちろんあるものの、それはあくまでも通過点。翌日に試験があってもオーケストラに所属していれば前日にコンサートに参加するのは当たりまえ。大事な面接を週明けに控えていても週末はスポーツの試合で遠征に行くことは絶対。一人で勉強したい時も、寮のイベントがあれば寮の一員としての役目も果たさなければなりません。ただしこれは社会に出れば当たり前に起こること。他人と共存しながら、自分の限られた時間をどのように有意義にかつ効率的に使うかを学生のうちから学ぶのです。また、日本では受験を機になにかを諦めた、というエピソードをよく聞きますが、イギリスではそれはほとんどありません。勉強と同じぐらい、スポーツも音楽も芸術も後の人生を豊かにしてくれる大事なことばかり、それらを諦めるというのは勉強を諦めるのと同じ、という考えが根強いからです。

11月5日（土）の弊社のセミナー（クリックでページに飛んでいただけます！）では、今まさに社会人として活躍している卒業生たちが留学時代の経験が今の彼らの人生にどのような影響を与えているか、活きているかを具体的に語ってくれるはず！ぜひ生の声を聞きに、会場まで足をお運び頂けましたら幸いです。

鐵屋