Talking to strangers

Talking to strangers

タイトルの意味は「見知らぬ人と話す」(決して変人と話すという意味ではありません!)。近頃、この他人と話すことが日常生活においてほぼ必要がなくなっていることにふと気づいたのはわたしだけでしょうか?

例えばコンビニやスーパーではセルフレジ率が高くなり、ファミリーレストラン等ではロボットが料理を運んでくれるところも。さらにコロナがこれらの動きを後押ししたかのように、デリバリーはいつのまにかドアの外に置いてあり、イギリスのタクシーでは、運転手にはなしかけないようなミュート機能までついているものもあります。

これらは効率性を高める、間違いを減らす等の観点からはとても理にかなった結果です。ただし、他人とのかかわりあいが減ることで、人間が最もよりどころとする自分とコミュニティの繋がりや、共感したり驚きを感じること=実は人生を豊かにする上で一番大切なことを自らしなくなってしまっていることに私たちは気付かなければならないと思います。

留学は常に「Strangers」との出会いで溢れています。躊躇する暇なく多くの人が、それも英語で話しかけてくるという試練の連続です。だからこそそこに留学生の真の強みがあります。一般的に「帰国子女が積極的」と言われるのは、英語ができるから、ジェスチャーが欧米っぽいからという軽い理由でなく、見知らぬ人と話すことに慣れているのだと思います。

…とはいえ、わたしも最近はスーパーで買い物は済ましてしまいがち。たまには小さいときから知っている八百屋や魚屋に行き、おばちゃんたちとの会話を楽しみながらレシピのアイディアを増やさねばと猛省しています。

鐵屋