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さようならBRP

4th Dec 2023

今年もあと1か月となりました。留学生達の帰国日も近づき、「パスポートとBRPを忘れずに持たせてください」と、各学校にリマインダーを送る時期でもあります。

BRP(Biometric Residence Permit)とは、滞在許可=ビザのことですが、イギリスの場合はこれがプラスチックのカードの形式となっています。しかし、2015年から運用されたこのBRPが、2024年12月をもってついに全面廃止になります!

ビザは留学生にとってパスポートと同様になくてはならないものですが、1シーズンに1人や2人はうっかりさんがいて、「失くした」「忘れた」「落とした」と連絡が飛び込みます。再発行は高額な費用と困難が伴うため、この約8年間、紛失・忘れ防止のため、あらゆる対策を講じてきました。冒頭に書いた学校へのリマインダーもその一つですが、カード入れの付いたパスポートケースを留学生に配ることから始まり、近年は“BRP!”と大きく書かれたオリジナルの黄色いケースまで制作。それでも、クレジットカードサイズの小さいプラスチックは行方不明になることがあるのです。「いっそビザはマイクロチップにして身体に埋め込んでほしい」と思ったこともあるほど!

そのBRPが姿を消し、来年未明から徐々にeVisaというデジタル化されたビザに変わるとのこと。詳細は未発表ですが、ビザ保持者はUKVI指定のサイトにアカウントを持ち、オンライン上でビザ情報を確認するしくみなるようです。つまり、「失くす」「忘れる」「落とす」心配がなくなるということ!

新しいことをどんどん取り入れるのがイギリスのよい所。でも、それが不完全でも見切り発車をするのもイギリスです。いつものように新システムが落ち着くまで時間を要すると覚悟しつつも、渡邊オフィスとしては心配が尽きません; 移行する時の連絡ってどこへ届くの? 小学生がスマホを使いこなせるの? ログイン情報を失くしたら?? ・・・。それでも、“BRPの縛り”から解放されるのはやはり朗報です。パスポートとスマホだけで渡航ができる日を楽しみにしようではありませんか!

山岸