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フィリップ殿下が残したもの

30th Apr 2021

イギリスと深い関わりのある渡邊オフィスとして、今、この度逝去されたフィリップ殿下の話を避けることは出来ませんね。毎日たくさんアップされる王室関連Facebook、InstagramやTwitterを見るたび、エリザベス女王をはじめ家族の深い悲しみに思いを寄せるとともに、賛否両論はあるのでしょうが、イギリス人にとっての王室への思いを感じます。

フィリップ殿下が担われた役職や任務は数あれど、私にとって一番身近なものは「The Duke of Edinburgh’s Award」(通称:DofE、英国エディンバラ公国際アワード)でしょう。1956年にフィリップ殿下によって設立された青少年に向けの身心・知力・体力・チームワーク・コミュニケーション力などを学び、協会が定めたレベルをクリアすると3段階の賞(ブロンズ・シルバー・ゴールド)を得られるというプログラムです。世界140か国以上、800万人ほどの若者がこのDofEに参加しています。心身ともに鍛えるプログラムとしてはもってこい、ということもありボーディングスクールではDofEの最低でもブロンズレベルに参加することを必須にするなど、密接な関係があります。

DofEの魅力はたくさんありますが、個人的には最上位のゴールド賞を獲得することが出来るとバッキンガム宮殿に招待され、授賞式が行なわれるというのはなかなか凄いなと思います。日本に置き換えてみると、高校生が年に一回、皇居に招かれ、授与式が行われるということは聞いたことがありませんよね!? 勿論、ゴールドを取ることはそれだけ大変であるのですが、計画的に決められた条件に到達出来れば誰しもがチャレンジが可能(そして普通では入ることのできないバッキンガム宮殿に招かれる!)というところに魅力を感じざるを得ません、、、今年はこのゴールド賞に挑戦している渡邊オフィスの生徒は2名いますので、その二人が授与式に招待されることを今から楽しみにしています。

フィリップ殿下の長い人生の幕が閉じられたことは残念でなりませんが、彼の功績のひとつとして、DofEはこれからも多くの若者が取り組み、さらにその次の世代へと引き継がれていくことを願っています。

後藤