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夏のスポーツと言えば…

16th Apr 2021

皆様は「夏のスポーツ」と聞くと何を思い浮かべますか?水泳やビーチバレーなど暑い時期ならではのスポーツを思い浮かべる方も多いでしょう。イギリス人に同じ質問をすると、十中八九「クリケット!」という答えが返ってくると思います。渡邊オフィスでも、特にお子様の留学年数が長い方にはお馴染みのスポーツだとは思いますが、「名前は知っているけれど、どのようなスポーツなのか分からない」という方も多いと思います。とはいえ、細かいルールを学ぶだけでは面白みを感じにくいのがスポーツというもの。そこで、クリケットにまつわるマメ知識を3つご紹介します!

①最長の試合期間は9日間

クリケットの試合で(記録に残っている)最長の試合はなんと9日間!1939年に行われた南アフリカ対イングランドの試合でした。クリケットの試合時間は平均で1日に7時間ほどで、伝統的な試合形式では最大5日間かかります。なぜそれほど長くかかるかというと、一つには試合時間の合間にランチやお茶の時間が設けられているということが挙げられます。試合の合間に飲むものがスポーツドリンクではなく紅茶だなんて、なんとも優雅ですね。また、相手をアウトにするのが非常に難しく、10アウトを取らなければ攻守交代にならないため、どうしても長丁場になります。近年ではさすがに昔の貴族のような贅沢な時間の使い方はできないということで、より短い時間で楽しめる試合形式が人気となっています。

②クリケットの服装は白

クリケットをする際の正式な服装は白い襟付きのシャツ、白いズボン、白い帽子、白いベスト。頭の先からつま先まで白で統一されています。「赤いボールが見えやすいように」「夏の日差しをよけるため」というのが主な理由です。イギリスの冷涼な気候でも夏の日差しは厳しく、その中で長時間プレーをするとなると白色が最適だというのはとても合理的ですね。

③クリケット最強国はインド

イギリス発祥のスポーツでありながら、国際クリケット評議会(ICC)によると、現在クリケットが世界で最も強い国はインドです。2位ニュージーランド、3位オーストラリア、そしてようやく4位にイギリス(イングランド)となっています。このランキングを見てピンと来た方もいるかもしれませんが、実はクリケットが盛んな国というのはかつてイギリスの植民地だった国なのです。クリケットは最低限バットとボールと棒さえあればプレーできるという手軽さも手伝い、植民地の富裕層にはもちろん貧困層にも広く浸透しました。その結果、優れた選手が排出される確率も高くなったというわけです。インドでのクリケット人気は絶大で、スター選手ともなると年俸30億円にも上るそうです。年俸30億円とは、日本で最も年俸の高い野球選手、楽天の田中将大選手の3倍以上の金額にあたります。規模の大きさが伺えますね!

豆知識を通じて少しでもクリケットについて理解を深め、親しみを感じていただけたら幸いです!

小島