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休暇の取り方

20th Nov 2020

急に寒くなりました。中間休みも終わり、イギリスの学校の今学期も後半がスタートしています。 冬を迎えてコロナの猛威が懸念されており、ヨーロッパではすでにLockdownが始まりました。今ここでしっかりと感染を抑え込んで置かないとクリスマスシーズンに影響が出てしまうとの心配も大いにあるのでしょう。 それくらいに欧米でのクリスマスは一年の内で一番大切なイベントなのです。 家族が集まってクリスマスを祝うという習慣を守るためには何でもするという気合すら感じます。日本のように週末や祝日に休みを取る人が集中する国と違い、欧米では普段の休暇は一年を通して各々が好きな時に取るのですが、クリスマスだけは国中の活動がすべてストップするほど、みんな一緒に休暇をとります。多少生活面で不具合がでても「休暇」だから仕方がない・・そんな感じです!

この欧米の「休暇」感覚というものに私たち日本人はなかなか慣れないというのが何十年もイギリスと仕事をしてきた私の本音です。何しろ「休暇」は働く者の権利ですから、何人も文句は言えません。仕事が終わろうと終わるまいとに関わらずこの権利はしっかり施行されます。「仕事もロクに出来ていないのに休暇をとるなんて・・・」とコメントをしようものならこれは歴然としたパワハラになってしまいます。 ここまではぐっと我慢をしたとしても「彼女はホリデイだから帰ってこないと分からない」とごく自然に言われ、中途半端になった仕事に怒りを感じたことが何百回あったことか・・これは役割分担がしっかり出来ているので、自分が担当でない仕事はしないということ。 仕事が終わらずクリスマス休暇を返上して・・なんということは聞いたことがありません。

日本は年末年始の休暇を長くして「密」を防ごうという計画がでていますが、欧米並みとまでは行かなくてもそしてコロナでなくても、祝日の渋滞を心配せずに平日に当たり前のように休暇をとれるようになるには日本はまだまだかかりそうですね。

渡邊