何かいい勉強方法ない?
16th Nov 2018
9月の新学期が始まり、中間休みまで来るとさすがに夏休み気分は吹っ飛び、みんな現実に引き戻されるようです。来年の夏に受験を控えている学年は今学期の最後または冬休み明けに学校で受ける模試があるので段々と真剣さが増してきました。
長年イギリスで勉強している子達でも「この勉強方法で良いのか?」との疑問が出てきて、真剣に相談してきます。 これはとても素晴らしいことだと私は思います。 日本にいれば、塾や家庭教師といったサポートが当たり前で、そこでのアドバイスに従うというのが一般的であり、自分で勉強の方法を考えようという発想を持たない子が多いのではないでしょうか? 勉強方法と言うのは、その人によって違うはずです。瞬間記憶能力の高い暗記が得意な人もいれば、書かないと覚えられないという人もいるでしょう。もちろん試験で点数を取ることは重要ですが、もっと大切なのは学生時代に自分に適した学び方を見つけることではないかと思います。これは将来社会に出た時に発揮できる主要なスキルの一つです。社会に出てから、どうやって仕事を覚えればいいのか・・と悩むようでは困ります。 学生時代こそ、色々な方法を試し、自分に最適な方法を見つける時間がたっぷりあるのです。
実際のアドバイスとしては、私は自分の言葉(英語)で書くことを勧めています。英語が母国語ではない我々は少なからず筆記力のハンディがあります。不思議なことに他人が書いた文章の記憶より自分が書いた文章の記憶を掘り起こしやすい。教科書を読んで、重要な箇所にマーカーをする、書き出すというのが日本語でもやる一般的な方法ですが、「教科書を写すのではなく、自分の言葉ですべてを書く」というやり方をあえて勧めています。これは自分の言葉で書くことによって暗記するというよりも理解を深める、同時に書くスピードを上げる練習にもなります。英語で答案を書くことの練習にもなる。パソコンの普及で誰しも手書きで文字を書く機会が減り、スピードが落ちています。試験はもちろん手書きですから、一石三鳥くらいの効果があります。イギリスの検定試験、GCSEとA levelは今年からみな2年コース(試験は2年コースの最後に一回のみ)になりました。記述式の多いイギリスの試験のための2年分の学びをしっかり頭に入れるにはこの方法は着実に良い結果をもたらせます。かなりの「コツコツ型」です。どんなにITが進んでも人間の頭脳は進化していないのですから、勉強方法も今も昔もあまり変わらないということでしょう。
「勉強していてもすぐ飽きちゃうんですが・・」と素直な相談をしてくる子もいます(笑)自分の部屋で勉強すると気が散るので図書館に行くというのが一番オーソドックスな方法。イギリスでも今でもこれが主流です。
渡邊