Year10グループカウンセリングを終えて
24th Aug 2018
先週、渡邊オフィスにYear10の生徒たちが集まりました。カウンセリングでは、来年度のGCSEのことやその後の進学についてのレクチャーや意見交換を行いました。私たち渡邊オフィスのスタッフにとって、毎年8月は子供たちの顔を見ることが出来る嬉しい時期でもあります。
私は以前日本の学習塾で働いていたのですが、渡邊オフィスで留学している生徒を見ていると、日本の同世代の高校生たちに比べ、素直で礼儀正しい印象を受けます。今回のカウンセリングで私が素敵だなと思ったお話。カウンセリングは約3時間の長丁場ですから、合間の休憩時間にお菓子を出しています(お客様から頂く美味しいお菓子を出す時もしばしば)。それを生徒達のテーブルの真ん中に置いたところで、ちょうど離席していた渡邊が部屋へ戻って来ました。するとある男子が「渡邊さん、どうぞ」と言って、自分たちが取るより先にそのお菓子をすっと渡邊へ差し出したのです。このような所作を自然と身につけられるのは、まさしく伝統あるボーディングスクールでの教育のなせる技、と言えるのではないでしょうか。
それからもう一つ。渡邊オフィスで行うグループカウンセリングは、上記のように進路に向けての大切な話をする場ではありますが、それと同時に「横の繋がりを作る」のが目的でもあります。渡邊オフィスは特定の提携校を持たず、英国内全てのボーディングスクールから子どもたち一人一人に合う学校を選びます。その為、英国留学と一口に言ってもみんな学校の場所はバラバラで、学校内で日本人の友達を見つけるのは困難です。しかしこうやって大切な時期に渡邊オフィスに集まり、みんなで意見を交換し合うことで、同じ境遇の仲間たちと繋がりを持ち、お互いに助け合うことができます。今回のカウンセリングでも、「今日はこれから○○の家に泊まるんだ」とか、「△△が遊びに来るよ」などという声が聞こえました。そんな彼らの笑顔を眺めながら、9月からの新年度にみんなが良いスタートを切れるよう、これからも全力でサポートするぞ、と気を引き締め直しました。
最後に余談ですが、「日本の友達と話していて感じること」について議論していた時のこと。ある男子が
「日本の学校で彼女を作って、一緒に日本のお祭りに行ってみたかった…!」
と悔し顔で言ったのには、一同大笑いでした。
中村