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少子化対策

31st Aug 2018

先週末、上野に出掛けました。観光客(主に中国人!)の多さは相変わらずですが、日本人の子供たちがあまりにも少ないことに驚きました。街を行く人、ボランティアガイドをする人、公園で遊ぶ人、ほとんど元気なシニア層の皆さんです。もちろん上野という街の特徴もあるでしょう。しかし、上野には動物園もあれば美術館、若者が訪れるデパートもある。イギリスでは、街中や公園、美術館様々な場所で子供をもっと見た気がします。

やはり「少子化」が進んでいるといことなのでしょうか。今年6月1日付で厚生労働省が発表した合計特殊出生率(15~49歳の間に、ひとりの女性が生涯に産む子供の数の平均)は1.43人。二年連続で減少しています。

子供が減っていることを普段実感しにくかったのは、渡邊オフィスの会員の皆さんは一人っ子よりも兄弟がいるご家族の方が圧倒的に多いからかもしれません。ご家族総出でご相談にいらして、上のお子さんだけのつもりが気付けば兄弟全員で留学なんてこともよくあります。

イギリスは、というと、2016年時点で1.80人と2人には届いていないものの、最も低かった2001年が1.63人だったことからするとかなり回復してきています。ヨーロッパ諸国は2000年に入ったあたりから出生率の低迷に危機感を覚え、イギリスにおいても国が企業に男女ともに育休を取得することを認めさせたり、保育園の無料化をしたり、一丸となって育児支援しました。その結果、出生率が大幅に回復してきているようです。

日本は『少子化』の危機意識はあるものの、対策が伴ってない印象を感じざるを得ません。例えば日本で、育休を取る男性が何人いるでしょうか?私の周りで、会社の規定上、取得可能なものの、実際に取っている男性は残念ながら一人もいません。もう少し子育てがしやすい環境になって子供に溢れる上野公園が見たい、そんな風に思った週末でした。

後藤