出張あれこれ①
13th Oct 2017
久々にイギリスに長期の出張をしました。 渡邊オフィスの生徒が在籍している学校のすべてはイギリスのパートナーはもちろんのこと渡邊オフィスのスタッフが必ず訪問・見学をしていますが、イギリスの学校は施設だけでも毎年どこかがリニューアルされ、ITもあらゆる場所において進歩、改善がされているので、数年訪問しないと大きな変化が見られます。同時に古いものも良い形で保存する技術に富んでいるので、結果学校の規模がどんどん大きくなっていることに気が付きます。
特にどこの学校でも寮の施設の充実度は高く、共学の女子寮の中には各部屋にトイレとシャワーが完備というところも少なくありません。 窓の外は果てしなく続く緑が広がり、どこに行ってもゆったりとした時間の流れを感じます。
各校の校長との話で最も強い印象を受けるのは、「自分」であることの重要性です。「この学校に来たらこうしないといけない」ではなく、集団の中で「自分」をいかに活かすかが生徒の幸せ度を語る上でもっとも大切であり、学校はそのサポートに力を入れています。結果、外国の学校という異環境にいるにも関わらず、留学生達が伸び伸びとリラックスした生活を送っていることが言葉や態度に表れています。 そのゆったりした生活の中で、ともすれば忙しく勉強、スポーツ、音楽、友達との遊びなどの目いっぱいのスケジュールがバランス良く日々の流れに乗っていることが驚きでもあります。
このようにいつ訪問してもイギリスのBoarding schoolの豊かな環境には感心することばかりですが、玉に瑕が学校の事務能力です。世界的なイギリスのイメージは「きちんとしている国」ということだと思うのですが、まずは日本の事務能力の高さと比べるとどこの国も競争にならならずイギリスも例外ではありません。 未だに列車が30分以上遅れることは多々あり、それが話題にもならない国であることから分かるように、いかに素晴らしい学校でも事務のアバウトさには我々日本人はなかなかついていけません。日本から遥々訪問しても取ったアポが反故にされていることは日常茶飯事。昔何かで「女王陛下に手紙を書くと必ず返事が来る・・でも何年後か分からない」という話を聞いたことがありますが、律儀さでは世界有数であることは確かでも時間のかかり方に日本人が慣れるのには苦労します。また間違えに対してもお互い様で寛容。「ゆったり」した生活というものはこうした環境も影響しているのでしょうか。 今年も大学が始まっていますが、未だに授業料の請求が来ないと心配されている親御さんもいます!
渡邊