としょかん
18th Aug 2017
本題に入るまでに・・・昨日は2017年度のAレベルの結果発表日でした!今年の受験生の結果、進学先は9月上旬発行のGTT通信で発表します。
1か月ほど前になりますが、イギリスに視察に行ってまいりました。いくつかのボーディング・スクール主催のサマーコースを見学し、今年初めて渡邊オフィスから合格者が出たプレップ・スクール(小学校)などをお訪ねしてきました。学校を訪問する時に見学コースに必ず含められる施設の一つに図書館があります。図書館はたいていどこの学校でも校内の一番よい場所に位置し、多くの場合は学校が最も力を入れている施設だということがすぐに分かります。ボーディング・スクールでは図書館は蔵書を保管する場所ではなく、生徒が日常的に利用する場所を目指しています。よって、どこの学校でも生徒がつい足を延ばしたくなるような仕様になっています。今回訪れたシニア・スクール(中高一貫校)の建ったばかりの図書館はほぼ全面ガラス張り、吹き抜けの2階はオープンプランのスペースに生徒が自由に使えるワークステーションが作られ、上級生が息抜きができるカフェスペースまであります。もちろん寛げるソファや憩いのコーナーなど、‘ゆとり’のスペースも。図書の貸し借りも先端のITシステムで簡単管理。とにかく生徒が活発に利用し、生活の一部になるような工夫が凝らされています。
ただし、小学校はもう少し古式ゆかしいシステムを残し、手書きの貸出カードが残っている学校も見られます。一方で、読書を奨励する動きは常に盛んで、図書館のみならず、寮の中にも読書欲が湧くコーナーがそこここに。その一例をご覧ください。今回の私の訪問中で最も心奪われた場所がこれです。寮生が自習をしたり、本を選んだり、とまるで自宅にいるかのようにリラックスできる空間です。こんなオシャレで心地よい場所なら子どもちは何時間でも過ごしたくなりますね。子どもの意欲をそそるのが上手なイギリスの学校の一面を見た気がしました。
山岸