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学校生活の終わり

9th Jun 2023

早いもので夏学期も折り返し地点を過ぎました。コロナ中の特別措置は去年までで完全に終わり、生徒たちは四年ぶりに行われる完全な形でのGCSEとAレベル試験の真っ只中です。

試験が終わった後、生徒たちは学校の終業日まで数日程度、束の間の空き時間が出来ます。この間、GCSE試験が終わったばかりのY11には油断をさせない、とばかりに、次のAレベルに向けたオリエンテーションや体験授業などが行われる学校もあります。楽しい夏休みを前に気が引き締まり良いことですね!笑

Y13は試験のプレッシャーから解放された後は、友達との思い出作りの貴重な時間にもなりますが、学校によってはこれからのキャリアに役立つレクチャーなどを提供しています。その中で、ワインを学ぶコースというものがありました。飲食に興味を持つきっかけになったり、社交の場でワインのいろは、を知っていることは必ず役に立つというもの。ロンドンに本部を置く国際的な酒類教育機関である〝WSET〟(Wine & Spirit Education Trust)の講師から学ぶことができる本格的なコースです。希望者はレクチャーの後試験を受けることができます。試験は世界共通で1〜4段階のレベルがあり、合格の点数によってMerit、Pass with merit、Pass with distinctionと成績がつきます。飲食関係者が取得するソムリエ資格と比べて考える要素がたくさんある試験で、例えば何故あるエリアで良いワインが取れるのか、ということを土壌・環境・気候など様々な角度から分析したり、どうしたらワインを大量生産出来るのか、なんていうことも学びます。ただ暗記するだけではないというところがイギリスらしく、生徒たちのこれまでの学びも生かされそうです。

学生生活の終わりまで、本当に生きていく糧になる経験ができる、イギリスらしさを感じる学期末です。

後藤