サッカーの話
16th Jan 2015
寒い冬になると思い出すことの一つに、イギリスでのサッカー観戦があります。日本人にも大人気のプレミアリーグは、この時期後半戦に入り順位争いが激しく熱くなってきます。今年も約10年ぶりに復帰したモウリーニョ監督率いるチェルシーが久々の首位に立ち、昨年優勝のマンチェスターシティが近差で追いかけ、また珍しくサウザンプトンが上位に食い込んでくるという面白い展開となっています。日本で人気のマンチェスターユナイテッドとアーセナルは、監督に対する評価で大きく揺れつつも、やはり常連の強豪チームらしく4-5位にはしっかり入ってきてファンを沸かせています。
私自身はラッキーなことに(!?)留学中、身近にサッカー大ファンのイギリス人の友達を持ったため、毎週末、土曜日の朝にはサッカーの話が始まり、なんとなくそわそわする緊張感が漂い、お昼には、行ける時にはもちろんスタジアムまで足を運び、その場でどういうわけかチケットを取得できるときには生観戦を体験することが度々ありました!私にはさっぱり分からなかったスタジアムを前にしたチケット交渉も、残念なことに席を獲得できなかったとき近くのチームファンのみが集うパブのスクリーンを見ながら盛り上がったことも、また運よく生観戦できたときハーフタイム中に食べたカレー風味ソースのかかったボソボソのチップス(ポテトフライ)も、大変良い思い出です。子どもにはとても聞かせられないようなひどい言葉のたくさん入ったチーム応援歌を、何度も何度も歌いました。
それにしても、スタジアムで数万人のファンが注目する中、ゴールが決まった瞬間の感動は、まるで本当にスタジアムが揺れるような、身体の中に何か動物的な歓喜が走るかのような、強烈な体感があり、一生のうちでもなかなかできない体験だったと思います。その瞬間を求めて、寝ても覚めてもサッカー狂となるファンがいるのも理解できるような気がしたものでした。
寺岡