高学歴なイギリスのコメディアンたち
30th Apr 2010
イギリス人有名コメディアンにはなぜか超高学歴が多く見られます。1970年代後半から80年代前半にかけてハリウッド映画、「テン」や「ミスター・アーサー」に出演、ゴールデングローブ賞も獲得したイギリス人喜劇俳優ダドリー・ムーアはオックスフォード大学卒。1970年代にBBC放送の番組から始まり世界的なブームを巻き起こし、いまだにカルト的な人気を誇るコメディユニット、「モンティ・パイソン」。このユニットは超高学歴集団で、オックスフォード大卒4名、ケンブリッジ大卒1名、医師免許や弁護士免許を持つメンバーもいます。そしてメンバーの中にはボーディングスクール出身者も。たとえば現在でもBBC旅行番組で活躍しているマイケル・ペイリンはShrewsbury、Royal Wolverhamptonを卒業したのは女装が得意だったエリック・アイドルです。その他にも「フォーウエディング」「ノッテングヒル」「ブリジット・ジョーンズの日記」などで軟弱なダメ男を演じさせたら絶品のヒュー・グラントはオックスフォード大在学中に俳優のキャリアをスタートさせました。かのミスター・ビーンズで世界的にブレイクした喜劇俳優ローワン・アトキンスもSt Beesというボーディングスクールの出身で、オックスフォード大学理学修士号取得するほどの超インテリですし、彼の子供ももちろん現在ボーディングスクールに通っています。
私はどうしてこんなにイギリスのコメディアンが高学歴なのか、ずっと不思議だったのです・・・が、先日とあるボーディングスクールの‘キャンプ用持ち物リスト‘を見ていて、「これか!」と思わずひざを打ちました。そこにあったのは「1.寝袋、2.防水加工付上着…10.ユーモアのセンス」!そういえば成績表の先生のコメントにも「ユーモアのセンスがあって素晴らしい」と言う表現がよく出てきます。ユーモアのセンスが教育に欠かせないとは、さすがイギリスは奥が深い!?
吉岡真樹