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イギリスの雪から見て取れるお国柄

28th Jan 2010

‘積もる’という認識が薄いイギリスの雪。2010年新年の雪は例外中の例外でした。渡邊オフィスに務めて今年は10年目になりますが、こんな経験はまったくなく、思わず「今まで、こんな雪はありましたか?」とベテラン上司に聞いてしまったくらいです。

今回の雪はイギリスに戻る渡邊オフィスの留学生にも影響を与えました。フライトの到着遅延はもちろんのこと、通常、起こりえないハプニングが満載。こんなことがありました…お迎えのタクシーが道路閉鎖で空港にたどり着けないと知った英国側のスタッフが、急遽、別の留学生の迎えに向かっていたガーディアンに連絡を取り、その留学生を一緒に連れていっていただきました。他にもこんなことも…タクシーが空港には到着できたものの、積雪がひどくガーディアンのお宅まで行けなくなってしまったところ、なんと、ドライバーが自らその留学生をご自宅に泊めてくださいました。日本ほど雪対策が整ってなく不慣れな面もありましたが、その時の状況にあわせた人間味のある対応が垣間見られたように感じます。

この雪の影響を受け、ぐったり疲れてしまった留学生もいましたが、ほとんどの留学生はあまり動揺しなかったようです。「窓から見る雪景色がとってもきれいです」というメールが送られてきたり、「ここのお宅の人はとっても親切なのよ」と親御さんに報告してきたりと。そんな留学生を見ていると、良い意味でイギリスの‘ゆったり’感を取り入れているのかもしれないなと思うのです。

長谷 明子