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4th Mar 2022

先日、イギリス全土を大きな嵐「Dudley」が襲いました。さらにその直後に同規模の嵐「Eunice」も来たため、その被害は凄まじいものでした。これがちょうど多くのボーディングスクールの中間休み明けと重なったため、ホストファミリー宅から学校までの道が洪水/倒木で行けない、タクシーが来ない等のトラブルが多発しました。いくつかの学校は電力が完全にダウンし、数日再開が遅れたところもありました。

イギリスを長く知っているつもりですが、このような大きな嵐にこれまで遭遇したことはこれまでなく、しかもアメリカのハリケーン並みに名前がついていたことも知らなかったため、少し調べてみました。

2015年に「Name our Storms」というプロジェクトが発足されて以来、毎年嵐の可能性が高まる秋(9月)に、その年度に発生する嵐に名前を付けることにしたそうです。嵐に名前が付けられるタイミングはその規模が日本で言う「注意報」又は「警報」レベルになった時です。その他風、雨、雪、洪水の可能性等も考慮されるそうです。

嵐の名前はアルファベット順になっており、毎年これは公募で決まるのだとか!すでに今年度はWまでの名前が決まっていますが、現時点ではまだ「Franklin」までしか実際の嵐は起こっていません。ちなみに米国国立ハリケーンセンターの命名規則に準拠するため、Q、U、X、Y、Zから始まる名前はないそうです。

嵐に名前を付けることでメディアがそれをわかりやすく伝えられ、人々がより状況を認識しやすくなるようにという目的で始まったこのプロジェクト。天気話が大好きなイギリス人にとっては今一番ホットな話題かもしれません。

鐵屋