やっぱりイギリスの授業が好き
28th Jan 2022
冬休み中、初帰国をした留学生と話をしていた時、イギリスの方が日本の学校よりよいところを聞いたところ、面白い答えが返ってきました。
「イギリスでは授業中に間違った答えを言っても恥ずかしくないけれど、日本では恥ずかしいからイギリスの学校の方が好き」。このなんとも興味深い答えを深堀りしてみたところ、思わず「確かに…」とうなずいてしまう自分がいました。
日本では間違えないように、恐る恐る答えを言っていたのに対し、イギリスではそんなことは心配せずに発言できる。―なぜこんなことが起こるのか、それはどうやら周りの生徒と先生の反応の違いが原因のようでした。日本では「合っている答え」を言うことが求められるため、間違っていると他の生徒達からの少々冷たい目線やあるいは失笑、先生のフォローもさほど感じられなかったのに対し、イギリスではまずは「発言をする」ことが求められるため、自分の発言は他人から意識されるものであって比較されるものではなく、また先生からも答えの内容に関わらず、意見したことに対しての評価をもらえるため、次も発言したいという意欲につながるというわけです。
この違いには様々な理由があるとは思いますが、そのうちの一つはやはりボーディングスクールが生む生徒同士、生徒先生間の絆が大きいと思います。四六時中、寝食も共にする友達の前では通学している時と違い、気取らない素の自分をお互い見せていることや、寝る直前まで先生に翌日の模試について質問ができる環境は、授業でも自然体で過ごせる環境を作ってくれます。
「冬休みが終わるのいやだなぁ~」と言っていた留学生でしたが、でもどこか「留学生活って悪くないな」という晴れやかな声のトーンにとてもほっとしました。
鐵屋