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学校の成績

20th Sep 2024

先日新聞のある投書記事を読み、13才の〇〇君の視点に感心しました。「このテストは点数が直接成績に関わるから頑張れ」と言った先生の言葉に違和感を持ったという意見でした。

彼曰く「テストは学習の定着を一時的に調べるものであり、成績もその成果を見るものに過ぎない」。真っ向から「勉強は成績の為にするものではなく今後社会にどう役に立つのか自分の暮らしにどの様な可能性をもたらすのかが重要」という意識の違いを指摘しています。

この記事が目に留まったのはまさにこれがイギリスの成績の見方だからです。日本は学校がベースとなっていて学校の成績が進学を左右するという認識なので、時々「もう少し成績を良く書いてもらえないでしょうか?」というリクエストを親御さんからいただきます。これはイギリス的に言えば、ナンセンスなのです。イギリスでは進学を決めるのは学校の成績ではなく、検定試験の結果です。 学校の成績はこの子が言っているようにまさに「学習成果を見て、その後の学習に役立てる」ものなので、日本の成績表の見方とは違います。例えば、自分がすごく頑張ったのに低い評価しかもらえていない場合は、自分の考え方が甘かった、あるいは、勉強方法に問題があるのか等を考える基準になるし、評価が良ければ、そのままのやり方のある種正当性を語っているので、継続すればよい。つまり今後の学習の指針となるのが学校の成績表なのです。いわゆる日本で言うところの公開模試のような扱いで良いのだと思います。

日本の考え方に慣れているとなかなか視点を変えるのは難しいと思いますが、この子のように日本の考え方に疑問を持つ子がいるのだと分かり、応援したくなりました!

頑張れ〇〇君!

渡邊